2024.07.22

読書会の読書感想(7/16-21)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。16日(火/午前)は3名、21日(日/午前)は3名でした(主催者含む)。
 日曜日の「質問「   」について考える時間。」の質問はこちらでした。

あなたが今までしてきたこととしたかったことは一致していますか

田中未知著『質問』(文藝春秋)

7月16日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

よしださん『神の亡霊 近代という物語』小坂井敏晶著
 今回読んだなかで印象に残っているのは以下の部分です(P81)。

「神を殺して人間は自由を勝ち取った。だが、その必然的結果として世界の意味を見失う。」

「これは意味のあることだ」と思うとき、その水面の底には善や正義を見ているのではないかと思います。しかし、それが善や正義である根拠はどこにあるのか。ある時代には神の教えであるところにあったということなのだと思います。しかし、それを否定した近代は必然的にさまざまなことへの意味を失います。
 神というところまで意識しなくても、人は意味があると信じてこそ継続や努力ができるのだと思います。もっと突っ込んでいけば、生きることも継続的な行為なので、そこにもなにか意味を必要とするのかもしれません。だから、神や神に類するものから離れて生きていこうとする人は、必然的に意味を探求し続けることを余儀なくされるのかもしれません。
 そんなことを考えさせられるこの本とこの著者は、やっぱりやばいなと思います。読む人は自己責任で…。


過去の読書感想はこちらに載せています。

読書会参加者に投稿いただいた読書の感想です(2024年10月-)。

 

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