2020.12.31

今年もおつかれさまでした。

 今年一年おつかれさまでした。
 今年は言うまでもないほどの変化のときとなりましたが、多くの出合いがうまれたことはうれしいところでした。その出合いは、さまざまな人たちとつくられていったものなのではないかと思っています。

 5月頃から始めたオンライン読書会では、いろいろな人が訪れてくれました。全国各地というだけではなく、海外からもご参加いただきました。韓国、アメリカ、そしてペルーなど、国名を聞いただけで盛り上がれるようなところにいる人もいました。居る国が違えば抱える問題もちがい、その問題に関連した本のセレクトと読書感想を聞きながら、少しだけ旅をしたような気持ちになれたことを覚えています。
 読みたい本を気ままに読む形式の読書会を一番多く開きましたが、知っている本であれば共感し、はじめての本であれば聞き耳を立てていました。書店では多量の本を目にし、Amazonでも日々スクロールをしてはいますが、見たことも聞いたこともない本はやっぱり多くあります。そして不思議なことに、本屋やAmazonでは素通りしそうな本でも、直接話を聞いてみると興味が湧いてくるものです。そうして自然と、興味関心や視点が広がっていったように思います(と同時に積読も増えていきました..)。情報やコンテンツには不足しない時代なので、逆にこのような少人数のグループの中で隣地に広がっていくような感覚はいいと思えるものでした。

 ブックレットでも、さまざまな分野の先生にお世話になりました。ときには生物、ときには遺伝子、ときにはロボットなど、いろいろな知の力を借りて生活や仕事で抱える課題やテーマについて考えました。私たちとは異なる分野を突き詰めている先生方の知見や考え方は、自分だけではたどりつくことができないような道筋を示してくれました。
 また、ブックレットを使った読書会では、参加者それぞれのブックレットに対する解釈の共有によって理解が深まっていくことがありました。つまり、先生の知と作成者であるリベルと読書会参加者・読者によって作り上げられていったということであり、生活に根ざしたブックレットを作りたいと思っているリベルにとっては理想的なかたちでした。

 読書会での興味関心の広がり方もそうなのですが、見つかる・気づく・考えるというのは、とても動的なことのように感じます。整然とした理論があるだけで十分な時もあれば、それでは足りずに解釈やテーマを乗せなければ思考が巡らないこともあり、他の人の感想を見たり聞いたり自分で話したり書いたりすることで何かが動き出すこともあります。リベルがつくっている場やコンテンツは、あまり具体的な答えを示すようなものではありませんが、このような運動の時間とはなれているのではないかと思っています。そしてその運動のような考える時間は、一方的にというスタイルでは固まったものになってしまうように感じています。来年もみなさんの力を交えながら、よりよい考える時間を作り上げていけたらと思っています。

 今年も大変お世話になりました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。

リベル

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