リベル

リベルの足あと

目次

  • リベルのきっかけ(2019年9月14日掲載)
  • 媒介推進者 兼 筆者(2020年6月22日掲載)

リベルのきっかけ

人と違うことをしたい、世の中に新たな価値を提供したいと思っていても、そう思うほどに視野が狭まっていく感覚をおぼえることがありました。

本当はもっと、惑わされずに、自由な思考や発想を持っていたいのに…!

そんなこともあり、社会や人間について、さまざまな知をもつ方々から、学び、思い、考える時間が欲しいと思うようになりました。

これから、少しずつでも、思考力や発想力が磨かれていくことを目指して、遊学の旅へ出ることにします。

 

遊学で得た学びや考えを、短編の本としてまとめて、この場所に置いていくことにします。

あと、置いていくだけではなく、読んでくれた人たちと、考えたり話したりする時間も欲しいと思っています。

よろしくおねがいします。

リベル

(2019年9月14日 リベルをスタートした時に)

媒介推進者 兼 執筆者

あまり表に名前を出したくなかったのですが、誰がリベルをやっているのか分からないと不安に感じることもあると思い、現時点で主に動いている者として自己紹介させていただきます。

吉田大樹よしだたいきと申します。私自身がリベルを進めるのには、前掲の「リベルのきっかけ」の他にもう一つの根本的な理由があります。私は、人の内発性により生み出されるプロダクトや活動に魅力を感じます。しかし、「こんなことをやりたい」「こうありたい」というような内発的な気持ちを保つことは、大切でありながらも大変であることが私自身の経験からも感じていました。そこで、内発性の維持の困難さに向き合うことを、事業テーマにしたいと考えました。

リベル以前にも、いくつかのアプローチを試みてきました。そうした模索の結果、内発性を保つために今世の中に足りていないものは、目まぐるしい日常から少し離れて、普段とは異なる視点で思ったり考えたりする時間なのではないかと思うに至りました。そのような時間の積み重ねが、視野や思考を少しずつ押し広げ、自分自身や社会に対する、期待や希望の源泉になっていくのではないかと思っています。

 

現在、主に動いているのは私になりますが、サイトの作成やコンテンツの推敲、リベルの進む方向性などについては、いろいろな人に相談し協力してもらっています。また、私自身の立ち位置も、知や人の間をとりもつ「媒介者」のような感覚でいます。なぜ媒介者でありたいかというと、物事を前に進めるための一手は、決して一つの正解や考え方で決められるわけではないと考えているからです。また、何が正しいかは、人や置かれた状況によっても異なると考えています。そのような考えのもと、様々な知や人の間をとりもつ立場でありたいと思いました。

短編本の執筆も今のところは私が行っています。大学の先生方が持つ深い知見から、私たちが仕事や人生で抱えるような課題に対して、どのような示唆が得られるのかを考えてテーマ設定をしています。先生の著書を読み直接話を聞くことで、一度あちら側の世界に行き、その上で普段自分がいる世界を見てみるような感覚です。結論の具体性は低いかもしれませんが、短編本が何かを思ったり考えたりする導線になって、視野や思考が広がるきっかけになればと思って作成しています。

読書会も、2020年のゴールデン・ウィークから始めてみました。参加してくれる方々がいろいろなテーマやジャンルの本を持ってきてくれることで、お互いに興味関心の幅が広がり、私自身も楽しませてもらっています。リベルの短編本を使う読書会では、抽象的な内容に対して参加者が日々の具体的な出来事を結びつけてシェアしてくれることで、短編本が一つの完成形に近づいていっている感覚を覚えることがあります。こちらも勉強させてもらっています。

これからも私自身学びながら、得たことを媒介していくことで、普段とは異なる視点で思ったり考えたりする時間をつくっていければと思っています。

 

略歴についても簡単に紹介させていただきます。

大学・大学院では、工学部機械系に所属しており、クリーンエネルギーである燃料電池に関する研究を行っていました。スキーをやっていたこともあり、雪不足を引き起こす地球温暖化問題に関心があったためです。その後、新卒で不動産会社に就職し、社内システムの構築・運用を行っていました。仕事の合間を縫って、自分はどんなことをしたいのかを会社という枠を外して考えていました。すると、「内発性」というキーワードが浮かび、本当に会社とは全然関係のないようなことをやりたいのだと気づき、自分で事業作りに挑戦してみようと思うに至りました。創業後は、独自性の高いバックグラウンドの人とつながれるマッチングサイトや、複業の求人サイトなどを経て、今に至ります。

 

「内発性」という言葉を何度か出していますが、それを持つことを決して強要したいわけではありません。もっと優先度が高いことや大事にしたいことは、人それぞれにあるのだと考えています。リベルを始めたきっかけがそこにあるというだけです。ですので、リベルが自分にとってのいい時間になりそうだと思っていただけた方に、気兼ねなく来ていただければと思っています。

 

〈略歴〉

1986年岩手県盛岡市生まれ。2005年、東北大学工学部・機械知能航空工学科へ入学。2009年、東北大学大学院工学研究科・ナノメカニクス専攻へ入学。2011年、株式会社ザイマックスへ入社。2016年7月、高校時代からの友人と株式会社タイムラグを創業。

 

吉田

(2020年6月22日 リベルにいろいろな人が来てくれるようになり始めたことを機に)