先日とある動画をみて興奮しながら驚きました。1966年の東京の映像なのですが、そこに映し出される家庭にはガスコンロと冷蔵庫と給湯器があったのです。
1966年といえば戦後20年しか経っていませんし、日本に特需をもたらした朝鮮戦争の開戦からはわずか15年程度です。ガスコンロがあるということは、ガス(おそらくLPガス?)の供給インフラが整っていたということです。焼け野原になってから、各家庭の生活に届くまでそれが整ったということに驚きました。冷蔵庫や給湯器というのも、それらを製造し供給する体制が整っていたということで驚きです。戦後どれだけの働きによってここまでの整備が進んだのか、頭が下がる思いでした。
戦後20年のこの発展に対して、今から20年前・2003年を思い出すとスマホがないのが思いつく大きな違いです。でもそれだけという気もしないでもありません。携帯電話はありましたし。冷蔵庫や給湯器やガスコンロが暮らしに入ってきた変化から比べれば小さなものではないかと思ってしまいました。なにせ食べ物は格段に保存がきくようになりましたし、冬場の洗い物で手はかじかまなくなりましたし火もいつでも自由につけられるようになりました。
高度成長期というと株価などが分かりやすいので表に出てきやすいように思いますが、インフラやライフスタイルなどの実体の面でも大きな変化があったのだなと思い知らされました。そしてそれを支えたその時代の人の働きはすさまじかったのだろうなということも。こうして冷静に歴史を振り返ると、「最近の若者は」と言う気持ちもわかるような気がしますし、もうすこし頑張ろうかなという気にならなくもないなと思いました。
動画はこちらです。
『Everyday life in bygone days in Tokyo, 1966 昭和東京』
(よしだ)
(カバー画像提供元)