土曜日は読みたい本を気まま読む読書会、日曜日は「いいライフスタイルについて考える」読書会です。
日曜日に行う「いいライフスタイルについて考える」読書会は、昨年の12月頃から始めたので1ヶ月半くらい行っていることになります。衣はまだありませんが、食住は本のテーマとして持ってきていただきました。あと、「時間」に関する話題は比較的多かったので、先週はミヒャエル・エンデ著の『モモ』を使った読書会を開きました。一つの共通の本を使った読書会は初めてだったのですが、着眼点がみんなそれぞれ違ったので時間に関して考えを深めることができました。私自身関心の高いテーマだったので、出た話題とともに、時間に関してまとめてみています。
・『読書会の話。時間が奪われるとはどういうことか。』
ライフスタイルに関しては、人生を豊かにしてくれる娯楽や余暇とはどのようなものなのだろうか、ということに関心を持ち始めています。読みたい本を気ままに読む読書会の方では、最近『「人新世」の資本論』を読んでいます。この本では、供給側のプロモーションによって促進される大量・多頻度消費が、批判されていることの一つだと読み取っています。本自体のもっと大きな軸は、地球環境の維持と経済成長の両立の限界を訴えた上で、ではこれから求めるべき豊かな生とは何なのかということへの言及なのだと認識しています。経済成長にだけ豊かさを求めていては、地球に負担をかけるような活動を変えられないし、そもそもその豊かさの価値観にも疑問が持たれ始めているのではないかということです。
私たちはおそらく大量消費をしたいと思ってしているわけではなく、そういった消費への欲求が仕事への意欲を駆り立てたりと、一つの生きるエネルギーにもなっているのではないかと思います。飛行機や自動車でのフットワークの軽い移動も批判の対象となっているのですが、ではそういった消費的な娯楽がダメだよと言われた時に、どんな余暇を過ごすことになるのでしょうか。ただ黙って家でじっとしてればいいということにはならないはずです。モノが充足し、衣食住にはかつてほど困ることはなくなった今を認めた上で、では地球との共生を前提にした、人生を豊かにしてくれる余暇や娯楽とは何なのかということです。これは、おそらくですが自分の日常から実感していくことが最適な方法なのではないかと思います。しかし、いろいろなサービスと知らず知らずのうちにつながっている状況においては、俯瞰的に考えてみることも必要だと思います。今思いつくのは、レイ・オルデンバーグ著の『サードプレイス』やジャン・ボードリヤール著の『消費社会の神話と構造』などでしょうか。ただこれらは理論書的な感じでもあるので、もう少し体感的に考えられる本もいいかもしれません。少し探してみたいと思います。
■今週末の読書会
・1/23(土) 10:00〜11:30 読みたい本を気ままに読む読書会
・1/24(日) 10:00〜11:30 「いいライフスタイルについて考える」読書会
詳細は以下のイベントページに記載していますのでご覧ください。
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それでは、お待ちしています。
(吉田)