2020.08.08

今週もおつかれさまでした。

「学ぶ」ことは生活の一部になっているのではないかと思います。人と会うこと、何かに触れたり作ったりすること、それら全てが学びであると思うからです。ただその中でも、自分の経験や知識を整理・再構築する個体学習の時間は足りていないのではないか、と思い始めました。最近は学びについて考えています。

 学ぶ方法のバリエーションはどれだけあるのでしょうか。
 学校の授業のような座学だけが学ぶ方法ではないことは明らかだと思います。本を読むこと、人と会うこと、実際に触れてみたり作ってみたりすること。本も活字主体のものから漫画まで、実用書から普遍性を重視した理論書まで。人も何かの領域で秀でた成果を出している人から、身近なおじちゃんまで。考えだすとバリエーションにはキリがありません。

 なぜこんなことを考え出してしまったのかというと、教育心理学・行動遺伝学などを専門とする安藤寿康氏の著書の中で、遺伝により違いが生じる形質としてIQや学業成績の他に、外向性・勤勉性・協調性などの性格も紹介されていたからです。そして、生きていく上で必要とされる能力とは多様であり、能力(遺伝的形質)は環境によって発現するとも書かれていました。

 学業成績のようなものを向上させるための方法は、学校などを通じて経験しています。しかし、性格なども含めた人それぞれの多様な能力を伸ばすためには、画一的な方法だけではいけないような気がします。どうせだったら自分の能力を最大限開花させたい。でも、開花させる方法は人それぞれだよね、では少し困ってしまいます。「学ぶ」とは奥深いものであると痛感し、少し混乱してしまいました。

 今週もおつかれさまでした。そういう混乱の日々も人生、ということでしょうか。

(吉田)

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