2023.07.15

アンティークに潜むストーリー -最近気になっているテーマや本など。

 なぜ古いものを好きになるのだろう。という私からの質問について、皆さんで話し合いました。
 古いものはストーリーを持つ、またはストーリーを感じさせるので、ストーリーを持たないものより愛着を持ちやすい。という説明をしていただき、強く納得しました。

 現在、新製品などでも、ストーリーを持たせて購入意欲を煽るなどのマーケティング手法がありますが、アンティーク や、古物、古民家に愛着を持つ。というのは、確かに、そのバックグラウンドに歴史、それも誰か一人であったり数代にわたる変化を持つストーリーが見え隠れそうで、そこに「秘密」のような、または旋律のような変化によるストーリーの魅力を感じている気がします。

 自分は1970年代の革製のスニーカーを愛用しているのですが、時々、出先で靴底が剥がれたりします。帰ってきてから、接着剤で貼り直し、そして履き続ける。ということを繰り返しているのですが、ある意味、他の人に「50年もののスニーカー直して使っているんだぜ!」とかなりオリジナリティの強い、正確には「あく」の強いストーリーを紡ぎ出し、そして自慢していくことで、快感を得ているのだな。と自己分析してしまいました。そう。クリエイティビティ。

 多分、ストーリー好きというのは人類の性質、本能的なものだと思うのですが、多分、一度経験したことのある安心感。すなわち、そこにある、生き残った事実、リスクの少ない事物の選択性向ではないか。と考えています。

 これからも古いもの好きは変わらないのですが、好奇心、いわゆる新しいもの好きに対しての対抗心があり、高尚な趣味としてのアンティーク 好きという思いもあったのですが、結局は、本能に踊らされている。と思うと、少し負けた感じもします。

「僕に説明させると、なんでもかんでも本能で説明終わらせるんですよ。」と最後に捨て台詞のように言ってしまいましたが、多分、そのちょっとした負け感があり。。。悔しかったのだと思います。

(てらもっち7等兵)


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