参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。14日(火/午前)は2名、18日(土/午前)は7名、19日(日/午前)は8名の参加でした(主催者含む)。
土曜日の「質問「 」について考える時間。」の質問はこちらでした。
世界一大きいゴミは何ですか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
11月18日(土/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
eimiさん『アサイラム・ピース』アンナ・カヴァン
初めての参加で緊張しましたが、皆様の感想や質問を聞いていて楽しかったです。
自分の読書もいつもよりも真剣になって読みましたが、感想は上手くまとめられませんでした。
「アサイラム・ピース」は短編集で半分以上読み進みましたが、終わってしまうのが悲しいのでもっとアンナ・カヴァンの本を読みたくなっています。
アンナ・カヴァンの作品は全て読破したいと思わせる作家です。
11月19日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
よしださん『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源 上』ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン著/鬼澤忍訳
国家というよりも組織や集団について考えたくて読み始めました。
今日は序文の最初の方だけ読みましたが、エジプトについて触れられていました。エジプトはアメリカと比べると所得が低く貧困であると言えるのだといいます。その理由を学者はどう考えるのかというと、地勢的に作物が育ちにくいとか、経済成長に適した文化や宗教ではないとか、政治的トップが経済成長のさせ方に関する知識をもっていないとか、そんな視点で考えるのだといいます。
それに対してエジプト国民は国家・政治に原因をみます。トップ層が搾取しているとか、国家にあるリソースをうまく使えていないとかいうことです。学者と国民の言うことのどちらが正しいのか。この本では国民の言うことに真理があるという方向で進みます。つまり政治的腐敗や、あるいはその腐敗を招くシステムに原因があるということです。
そこにいる人々や諸条件やリソースの問題ではなく、適用するシステムによって状況は大きく変わっていく。集団や組織というものはそこかしこにあるので、いろいろと思索を巡らせてみたいと思います。
過去の読書感想はこちらに載せています。
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