参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。23日(火/午前)は4名、24日(水/夜)は4名、28日(日/午前)は5名、28日(日/夜)は3名でした(主催者含む)。
4月23日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
ゆうこさん『リフレクション内省の技術』
つい外のツールに救いを求めがちだが、自分自身と向き合うことが足りてないことがほとんどである。振り返らなければ、人に伝授して任せることができず成長が止まる、過去の成功体験にしがみついて変化に耐えられない。今までの体験には学びが詰まっている、リフレクションはネガティブな行為ではなく、未来のための建設的な行為。
よしださん『記憶のしくみ(上)』ラリー・R・スクワイヤ,エリック・R・カンデル著
今日は即時記憶と長期記憶のところを読みました。即時記憶とは例えば目の前にパッと5桁の数字を出されて次の瞬間隠されて「5桁の数字を言ってみて」となったときに使う記憶の機構です。他にも何か考え事をするときに頭にあれこれ浮かべると思いますが、そのときも記憶しながら思考していると言え、その記憶も即時記憶に分類されるようです。それに対して長期記憶は、思い出す作業が必要になる記憶です。昨日のことや10年前のこと、あるいはさっきまで考えていたんだけど電話などがきて中断してしまった場合など思考を再開するときにも長期記憶から記憶を引っ張り出してきます。
即時記憶と長期記憶とは違う部位?機構?で動いているので、長期記憶に障害があったとしても即時記憶は十分に働いているということもあるようです。あたりまえかもしれませんが、脳とは一括りには言えないなということが分かります。
僕が興味があるのは、記憶の保存のされ方というか思い出され方です。パソコンのハードディスクのように0/1の数字によって普遍的に保存されているわけではないはずだとすると、記憶とはもう少し曖昧で、場合によってはいい加減なものなのだろうと思ったりします。そしてその記憶を使って考えて何かを判断したり、私とは・あなたとはこういう人間であるということを思っていたりします。そんな思考の根源になりそうな記憶に興味があります。
4月28日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
Takashiさん『別れも愉し』宇野千代
他の方の紹介された本です。是非読んでみたいと思いました。自分を題材にした小説において自分の業を引き受ける様が志賀直哉的に潔くぶっ飛んでる感じがしたからです。
過去の読書感想はこちらに載せています。
〈読書会について〉
事前読書のいらない、その場で読んで感想をシェアするスタイルの読書会を開いています。事前申込をあまり求めない、出入り自由な雰囲気です。スタンスや日程などについてはこちらをご覧ください。