こんにちは、よしだです。先週の日曜日、11/3文化の日にリベルの文化祭というのを開催しました。
初めての試みだったので、個人的に振り返ってみたいと思います。
10:00〜11:30「ドストエフスキーとその作品の魅力」
これは、僕は主催者側でありながら完全な参加者として参加しました。最初に3名の方がそれぞれに思うドストエフスキーの魅力を数分ずつ話して、そこから他の参加者の方が雑談的に自分の感想や意見を話すという形式でした。僕はドストエフスキーは読んではみたいけど読んだことがないので、聞いているメインの参加でした。
感じたことは、やっぱりそれをおもしろいと思っている人の話はおもしろいということです。みなさん同じドストエフスキーを読みながらも、それぞれの作品やドストエフスキーに対して思うおもしろポイントは違いました。細かい描写のうまさを取り上げる人もいれば、読書体験を語る人も。読書体験としては、「頭がおかしくなる、そうなりたいから読んでいる」という怪しげながらもどこか惹かれる意見もあり、これには笑ってしまった。
ちょっとまだすぐにとはいかない気がしますが、『悪霊』か『罪と罰』あたりを読んでみたいと思いました。僕とドストエフスキーとの距離が縮まったことは確かです。
13:30〜14:30「秋といえば、保存食についてシェアする会」
これは僕が企画した会でした。今回の文化祭では、本にまつわるテーマ、一般テーマ、ラフテーマの3つを設定して1つずつ企画しようと決めていたのですが、これはラフテーマの企画です。
まずは僕の方から、去年作った柚子胡椒のレシピを紹介しました。その作った柚子胡椒を何に使うかなんてことを話しながら、ほかのみなさんの保存食の話へ。梅干しを漬けている人が結構多いことを知ってちょっと驚きでした。思えば、日本人らしい保存食ですよね。
ピクルスなどの酢漬けや干物なんかの話にもなり、魚の干物は自分で作ると塩分を抑えられて健康にいいという話にも。あと、自分で作ると買うより安い。旬の食材は大量に安く売られていることも多いから、どんな保存食になるか調べて作れたら、お得ですよね。寒い季節を保存食を食べながらぬくぬく過ごしたい。
保存食には、出来上がりがどうなるか分からないという点で、育てる楽しさみたいなのもあるのだろうなと思いました。発酵食品とかはそうですよね。そういう、あとは自然に任せるみたいなのは、なんとなく東洋っぽいなとも思いました。
次も食関係でやってみたいなと思いました。今のところ保存食しか浮かびませんが、なにかあればリクエストもお待ちしています。
15:00〜16:30「「労働」をテーマに話し合う会」
これは一般テーマの企画でした。15:00〜16:30の予定だったので16:30で1回区切ったあとフリータイムへ。フリータイムはそのあと18:00まで続きました、というよりも18:00で意識的に閉めました。
労働は多くの人が経験あること。子供もお手伝いや学校の行事などで労働というものへのイメージが既にあるかもしれません。多くの人が経験あることは、意外にも解釈が様々です。みんな経験しているからみんな同じ感じ方で同じ理解をしている、のではなく、それぞれの人が違う理解をしている。あるいは、労働と一言でいってもただ一つの言葉でまとめているだけであって、そのもの自体は様々であるということなのだと思います。
まずは、労働ってどういうもののことを言っているのですか、ということを確認するところから始まりました。賃金が発生するものに限定する人もいれば生活を支える全てが労働であるという人まで。労働をできればやりたくないこととする人もいれば、それがなければ喜びがないのではないかという人まで。様々です。
こういうとき話はどうなるのかというと、なんとなくその色々出た話のなかで方向が決まっていきます。フリートークの時間には自己実現の話に。これもまた解釈が様々な概念なのですが、それぞれの人が話すなかでそれぞれの人のなかのその概念や言葉が多様になったのではないかなんて勝手に思っています。
結論が出てすっきりする・明日から活かせるみたいな満足感はなくても、なんとなくおもしろいし話ができて良かったと思える。これはなんなのだろうといつも思っています。
ただ、同時に思っていることは、考えたことは必然的に次の思考や行動に影響するのだろうということです。僕にとっては、こういうもやもやを話す時間というのは、考えを広げて表現を広げてくれることのように思います。それは別に表現物としてまとめなくても、人との接し方や生活スタイルや仕事の幅なんかを広げてくれることのように思います。
まとめ
リベルの読書会は2020年5月頃から始まりましたが、文化祭は今回が初めての試みでした。初参加の方も久しぶりの方も普段参加されている方も満遍なく来られていて楽しく話ができて良かったです。次回は春?なんて思っています。
最初は普段の読書会とは一線を画して著名人をゲストとして呼ぶか!?なんて考えていましたが、結局は普段の読書会+αくらいに落ち着きました。結果としては、ちょうどいい感じで出来たと思っています。準備が大変だったり緊張感がありすぎたりすると次回がなくなるかもしれないですしね。無理はせず、またやっていきたいと思っています。
(よしだ)