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植物が毒をもつと言われたとき、一瞬おどろき、次の瞬間確かにそうだなと納得しました。毒キノコとかあるしなと。
その毒は、植物が自分の身を守るために備えたと知ったとき、これも改めて言われて一瞬考えた後、納得しました。別に植物も好き好んで毒を持っているわけではないよなと。そして毒は、動けない植物の生存戦略だと言われて、納得しました。
動けない植物は、攻撃してくる他者にさらされながら、それでも生き抜くために体内に毒を備えたのです。
普段何気なくそこに存在している植物は、目を凝らして見てみると、実はさまざまな生きるための戦略や体制を備えています。
人間も、植物と同じ生物です。だから、たたずんでいるように見えて実は生きる強さを備えている植物に、なにか学べることがあるのではないかと思ったのです。
植物は、ただ強い毒を備えているだけではなくて、差別化や多様性という戦略を有していました。それはさながら、企業の経営戦略や、人間の生き方戦略を見ているようでした。人間が頭で考えて実践していることを、植物は本能的に行っています。
人類は、地球上で強い存在となり、頭で考えることができ、意思をもって行動することができます。しかし、そうであるがために、逆にシンプルだけど大事なことを見落としてしまっていることもあるはずです。人類より長く生きてきた植物に、生き抜く上での基本的な戦略や考え方を、学べる部分もあるはずです。
今回は、植物を先生として、よりよく生きていくための方法について学び、考えてみました。
(吉田)