2021.07.05

参加者にいただいた読書感想 ーテーマ「話すこと」の読書会

 2021年7月から2021年8月末頃まで、およそ2ヶ月の間、「話すこと」というテーマを設けて読書会を開くことにしています。一つのテーマについてゆったりと、それでいていろいろな参加者の読書にも触れることで、多様に考えられる時間になればと思っています。
 ここでは、参加者の方々にいただいた感想を掲載していきたいと思います。「気が向いたら」という任意でいただいた感想です。引き続き更新していきます。

〈読書会について〉
 (ほぼ)毎週末の朝10時から、その場で読んで感想をシェアするスタイルで読書会を開いています。事前申込をあまり求めない、出入り自由な雰囲気です。日程などについては、FacebookページやPeatixをご覧ください。
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※7月は主催者の都合で7月10,11,18日はお休みします。24日から「話すこと」読書会を再開する予定です。

 読書会の形式や様子はこちらに載せています。


2021年8月29日

おおにしさん『人は語り続けるとき、考えていない』河野哲也
【第1章まとめ】
 子供たちが発する質問を答えようとするとき、質問を分解し専門化して回答するしかない。
 それでは問いは連鎖し後退していき、問いに答えることは永遠にできなくなる。
 これが哲学の問いの全体性のバラドックスである。

 ソクラテスの「無知の知」は問いの全体性を取り戻すこと。
 ソクラテスの対話法はあらゆる思想の枠組みを外し、アイデンティティを取り壊し、流動的な生を生きるためのメソッド。
 社会の中で”よりよい”生を生きることを否定し、自分が吟味した”よき”人生を見つけ、それを生きるために哲学があるとソクラテスは言う。
 進歩、発展、成長という画一的な社会的要請により、自分の生に意味付けを行うことは、人生には不要。つまり、人生の意味や価値の探求は、それ自体が無意味なのである。

【感想】
 とんでもない結論。
 良い対話をするためにどうしたらよいのかを知りたくて読み始めた本でいきなりこんな話になって戸惑ってしまう。
 人生の意味や価値の探求は無意味と言われてしまったら、我々は一体どうすればよいのだろうか。
 第2章以降に解決策が書いてあるのか?とりあえず読み進めてみる。

うさじさん『無意識の構造』
 今日もありがとうございました。
 話の中で、教育やデザイン、対話やについての話題がでて楽しかったです。
 型にはまらないアイデアを見出すには、やはり多様な意見やアイデアを受け入れたり、評価できる雰囲気や環境作りが大切なのではないかと感じました。

Takashiさん『オセロー』シェイクスピア著 新潮文庫
 ページ数は二百と少し、そして大きな文字。最初の三十ページで登場人物と背景を把握すれば、ストーリーが単純なので最後まであっと言う間に読めます。

 オセローの不安の種が、悪党のちょっとした仄めかしでどんどん大きくなります。悪い奴の思い通りに事が運ぶのを見ながら、読者ははまるでドリフターズさながら「志村うしろ!」ならぬ「オセローうしろ!」と叫びたくなる状況がテンポ良く展開されます。

 こんなに面白かったのか、シェイクスピア。

原有輝さん『異文化理解力』
 異文化理解には、開かれた心と開かれたコミュニケーションが必要です。シェイクスピアや森鴎外や質問や、開かれた気持ちで聴く姿勢が必要になります。

2021年8月21日

つやまさん『人を動かす対話術 心の奇跡はなぜ起きるのか』岡田尊司
 精神科医である著者が、実際に患者などと接する中で効果的だった7つの対話の手法(共感的アプローチ、解決志向アプローチ、認知へのアプローチ、動機づけ面接法、認証戦略、愛着へのアプローチ、行動・環境へのアプローチ)を紹介している。相手の状態や場面に応じて使い分けたり組み合わせたりすることで、心理臨床はもちろん教育やビジネスの場でも、相手の心を動かし自発的な行動を促すことができるそう。今回読んだ範囲では、次の点が特に印象に残りました。

「対話は人間存在の根底にかかわる哲学的ともいえる問題と密接に結びついており、まさにその部分で人は変わり、動いていくのである。」

「対話を考えていくとき、共感的作用と弁証法的作用という二つの働きを念頭に置くことが必要で、相手をうまく支え、動かしていくという難しい局面ほど、どちらか一方ではなく、両方の働きかけが必要なのである。」

 様々な場面で使えそうな実用的な対話の技法の本ですが、相手を都合よくコントロールするのではなく、共感的な対話によって結果的に自発的に動いてもらえるという考え方が根本にあるのがよいです。他の方が紹介された本でも、対話には共感的な人格と理性的な人格の両方が必要、理屈で説得する前に感情に共感する、相手の立場を想像して理解しやすい表現を心がける、など本書とも共通することが書かれていたようで、その点も興味深かったです。

うさじさん『話すための英文法』
 今日もありがとうございました。
 今日は、「ことばの意味が人によって違うこと」について考えさせられた気がします。
 ことばを構築するまでのプロセスが人によって違うから、それぞれの人が考えている言葉の意味がバラバラになるのではないかと感じました。
 あらためて、対話を通してその意味や定義について話し合うことで、意味が深まったり新しい意味が生まれるのではないかと感じました。

原有輝さん『善の研究』
 聴くこと、対話、現場、子供、英文法等、どれも興味深い内容でした。

よしだ『「聴く」ことの力』鷲田清一
 印象的だったのは、序盤にあった「哲学はこれまでしゃべりすぎてきた……。」の一節でした。まだ真意ははかりかねていますが、いわゆる哲学的な論調である、論理の輪を薄く精密に重ねていくような語り口調が、はたして聴き手の目線に立っているのか、一方的にしゃべっているだけなのではないか、なんてことを意味しているのではないかと勝手に推測しています(ちょっと悪口…?)。
 論理的に正確に話すことは重要ですが、コミュニケーションのポイントのひとつにすぎないようにも思います。哲学的な語り口調に哲学の本質があるのではないとか、あるいは哲学的に聴くということも十分にありえるしそれも哲学であるとか、そんな話が展開されるのではないかと期待しています。まだ序盤です。

おおにしさん『人は語り続けるとき、考えていない』河野哲也
 序章から第1章までの概要・感想
”対話と会話は違うもの。対話とは真理を求める会話であり、自分を変えようとしている人が取り組むコミュニケーションである”
 たとえば、会社おいては通常の会議・打ち合わせは会話で、「良い製品をとは何か」など会社の理念・方針などを話し合うのは対話であると理解した。
 私はオンライン会議では会話はできても対話はできないのではないかと思っている。
 AppleやGoogleなどIT企業が、オンラインと出社を組み合わせる方針に変更した理由はここにあるように感じる。

”子供は哲学者であり哲学対話は本来得意である。一方、大人は答えのない問いに向き合うことに不安を覚える。結論がでない議論に価値を見出せないので敬遠しがちになる”
 親は子供の質問を曖昧にしてごまかし、教師は教科書に書かれたことを教えるのみ。これは子供にとっても大人にとってもこれは良くないことだと思う。子供と対話することで大人も子供も変わることができるはずだ。

”ソクラテスの対話術は対話者を自分の頑固な思い込みから解放させる。ソクラテスは対話者に無知の知を自覚させるだけで、新しい結論を提示することはない”
 我々が知っている知識は、全体を把握したものではなく断片化したものであることを自覚することが「無知の知」の意味であると思う。そして対話を通じて知識の全体性を回復させていくこと、これがソクラテスは教えだと理解した。
 メンタリストのヘイトスピーチを批判することはできても、そもそも何故ホームレスが社会に存在しているのかを子供に正しく説明できる大人がどれくらいいるのだろうか。今の私は説明できない。ここに対話の必要性を感じた。

2021年8月15日

原有輝さん『現代イタリアの思想をよむ』
 バフチンと、菊と刀が気になりました。

小澤さん『MC論』古館伊知郎
【本の概要】
一言でいうと古館伊知郎さんから見たMCの歴史本です。
古館さんの職務経歴を調べると1977年、全国朝日放送(テレビ朝日)にアナウンサーとして入社。
アナウンサーとして約40年くらいのベテランで、昭和、平成、令和と時代の流れごとの有名MCの方ごとに古館さん目線で語っていく本です。

本によると、MCも時代の流れで3つの大きな変化がありました。
(1)ピンの司会(欽ちゃん、タモリ)→ツインの司会(とんねるず、ウッチャンナンチャン、ダウンタウン)→1億2000万総MC時代(YouTubeなど)
(2)「台本通りに進行する技術」→「生まれた流れに合わせて仕切る技術」
(3)プロデューサーや司会が全責任→分業化(構成作家、放送作家、ディレクター・・)、責任の分散化

【本の感想】
・上の変化は割とビジネスマンも似たような流れになっているなと感じました。
・昭和はキャラ重視、平成、令和はテクニック重視にどんどんなっているなと感じました。
・自分が得た学びとして、黒柳徹子さんの章にあった、いろんな情報を事前に調べておいて外堀を埋めておくことで、その人がこれならどうだという話を引き出すことでその人しか知らないエピソードを抜き出すメソッドです。
ビジネスで使えるかはどうあれ、高度なテクニックだなと思いました。

Takashi『菊と刀』ルース・ベネディクト 平凡社ライブラリ
 本書は第二次世界大戦中にアメリカの文化人類学者がまとめた日本人論を元に戦後出版されたものだ。当時は占領統治を目的として読まれていたが、現在では日本人理解の書という読まれ方をしている。

 本書は冒頭から強烈である。
 礼儀正しさと傲慢さ、融通の利かなさと柔軟性、従順さと反骨、忠誠心と裏切りやすさ。この振れ幅の大きさにまず著者は戸惑う。そして日本人特有の階級序列への信頼、天皇制に展開する本書の概要を示す。
 否定しつつも共感できる部分が自分の中に僅かでもあれば、それが私の思考や行動の原理かもしれない。

つやまさん『きけ わだつみのこえー日本戦没学生の手記』
 
終戦記念日なので、戦没学生の日記や手紙を集めた本書を読みました。
学問や芸術や家族のために人間らしく生きたいと願いながら、兵士として戦闘に参加したり犠牲にならざるをえなかった学生たちの心情が克明に書かれていて、読んでいてとても痛切に感じました。
 日記や手紙を書いたり、哲学書や文学を読むという行為によって、不条理で無慈悲な運命の中でも、最後まで人間個人としての生と死の意味を見出だそうと葛藤しているところに、人間の性のようなものを感じます。(話すこと、聴くことにも似たものを感じます。)
 当時の学生たちは、二十代というのが信じられないほど深みのある人生観や哲学を持って生きていて、その言葉は現代を生きる自分たちにも深く刺さる力を持っており、『みんな愛国心を抱いて誇り高く死んでいった』とひと括りにはできないような凄味や崇高さを感じました。 

yuさん『超 雑談力』
 シリーズ累計70万部。シリーズがあるらしいです。雑談は第3の会話であり、微妙な関係の人と適当な話をしながらなんとなく仲良くなるというとても繊細な会話だそうです。
 適した話し方の説明が書かれていました。

 話すことのために書店でMCの本を購入されてきた方がいらっしゃって行動力を見習いたいと思いました。あと、会話手法の本の中にでてきた『バフチン』なる人物の本の紹介もあり1つの本を読むとまた広がるなぁと思いました。

2021年8月7日

つやまさん『「聴く」ことの力ー臨床哲学試論』鷲田清一
 目の前の相手をそのまま受け止める「聴く」という行為が、話し手と聴き手の関係性に何をもたらすのかが哲学的に考察されています。なかなかに抽象的で難解ですが、日常会話の範囲を越えて対話の深淵さにたどり着くためのたくさんのヒントが得られるように感じるので、少しずつでも読み進めたいと思いました。
・カラハリの部族では場の全員が同時に発話するというコミュニケーションがあり、意味のやりとりではなくて、身体として共存しているという感覚を呼び起こしあっている。それは個人の境界を溶かして、「私より古い私」、命の核が共振する現象であるとも言える。
・聴くことは他者を迎え入れることであり、聴き手は自己防衛を解き自分を脆弱な位置に置くことが求められる。聴くことは他者を支えるだけではなく、自分という枠を壊し自己を変革させる原動力にもなりうる。

Takashiさん『哲学入門』(ラッセル著、ちくま学芸文庫)
 今日読んだのは「『私たちは善を追求すべきだ』という倫理学の自明な原理がある。」という意味の文章だ。
 普段の生活の中で「良いこととはなにか?」と質問した時、かなりの確率で返ってくるのが「絶対的に良いことなんて無い。我々にとって良いことが誰かにとって良いこととは限らない」という回答だ。
 多分日本人は「絶対的な善はあるのか?」みたいな思考が苦手なのではないか。「それぞれ違うんだよ」という所で皆が安心して思考が止まっているのではないか。
 本書は共通認識から普遍(universal)を抽出し、そこから組まれた命題の自明性を決めていく思考の道筋が示される。
 哲学入門というタイトルだけあって、難しいけど、読めば分かるように書いてある。決して「著者の言う事を理解したければ〇〇と△△は最低限読んでおけ」みたいな、ありがちな入門書ではない。

よしだ『対話のことば ーオープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』
 話すことで考えが進むような気がしていて、個人的に探求しています。
 この本では、精神疾患の治療法に用いられる「オープンダイアローグ」という手法が、仕事や学校などの日常生活でも活用できるという前提のもと、その考え方が紹介されています。オープンダイアローグは薬物治療などに比べても高い実績が示されているようで、きちんと聴くこと・話すことの威力というか大切さが感じられます。
 前半部分を読みましたが、基本的には、相手の言葉のままに聴いて、ありのままにわかろうとすることがまずは大事であると書かれているようでした。自分の思い込みを捨てて、たとえ自分の常識にないことでも聴き、それは話し手にとってどういうことを意味するのだろうということを、相手の内にはいるように聴いていく、そんなことが大事であると書かれていました。
 他のオープンダイアローグの本も読みましたが、聴くことで治療の糸口を見つけるということよりも、そもそも対話自体が目的であるとまで書かれていました。お互いをわかろうとする対話は健康にいいようです。

2021年8月1日

Takashiさん『ザ・レトリック』(ジェイ・ハンリックス著)
 今日読んだところには、こんなことが書いてありました。「メールには感情をのせるな」「選択肢は議論できるが価値観の議論は難しい」
確かに感情をのせたメールは残って独り歩きすることを知らなければなりませんし、平行線を辿る議論は価値観に関するものが多いと感じます。
 著者は、議論には適した場と適したタイミングと適した時制が必要だと言っています。こういう本を読んだなら、なるべく実生活に引き付けて理解したいと思います。

じゃむぱんさん『シーグラス』
 
言葉のことを考えさせてくれるこの「話すこと」というテーマが、私はとても好きだと思いました。
 ふだんなかなか生活のなかに本を読む時間がとれず、こうやって本を読む時間を用意していただくと、踏ん切りがつくというか、切り替えることができます。いつも本を読むためだけの自分だけの時間になります。今日は俳句を一句一句ゆっくり鑑賞することができました。ありがとうございました。

つやまさん『<対話>のない社会』(中島 義道)
本の内容:
 『対話』とは、自分と相手が異なる価値観や感情をもつ別個の人間であることを前提として、意見が対立することや変化することを恐れずに言葉を交わしながら発展させていくことである。ところが日本社会は場の『空気』が強い力を持ち、全員の意見が一致することを重んじる文化なので、このような対話が成立しにくい。近年特に若者の間でその傾向がエスカレートしてきており、誰も傷つかないことを目指すという過剰な『やさしさ』が求められている。その結果、会話は当たり障りのないものに終始せざるをえなくなり、本当の意味での他者との関わりがなくなり、自分がどういう人間で何を求めているのかもわからなくなる、といった不幸な事態が起こっている。

感想:
 誰も傷つかないことを求めると皆が不幸になるというのは皮肉なことですが、以前読んだ自殺希少地域の本の話ともつじつまが合いとても納得しました。他の参加者の方からも、対話することで精神疾患が薬なしで治るという話や、言葉には意味以外にも感情や情景も乗せることができるという話があり、人間にとって話すことには単なる情報伝達を超えて心の健全さを保つ上でも大きな意味があるのだと感じました。読書会も本を通して見知らぬ人とも深い対話ができる貴重な場だと感じます。

2021年7月24日

Takashiさん『ザ・レトリック 人生の武器としての伝える技術』
 本書は議論することと、聴衆に聞かせるスピーチなど、話すこと全般の「技術」について書かれています。技術を使う目的は相手を説得したり言い負かしたりすることではなく、相手の気持ちに寄り添って議論を続けることです。
 と、豊富な例を挙げて分かり易く書いてあるのですが、私は数年前に読んだ内容をすっかり忘れていることに愕然としました。
 ありがとうリベル読書会、がんばれ俺!

よしだ『彼岸の図書館 ーぼくたちの「移住」のかたち』
 
体調を崩したことをきっかけに奈良県の山村に移住した夫婦の話です。研究者の旦那さんと図書館司書の奥さんの移住なので、現地で私設図書館を開いたりととても文化的な(?)移住でした。
 印象的だったのは、移住ではなく引越しに近かったのだということ。自己実現とはそういう華やかなきっかけではなく、これからどう暮らしていこうかと考えた末の結論が移住だったとのこと。でも取材なんかを受けると、キャッチーなきっかけを求められる。聞きたい人の期待と、話す人の現実とのギャップを感じて、実はもっと話す人の実情が隠れていたりはしないだろうかと、周囲を見回してみたくもなりました。

2021年7月4日

Yukikoさん『超一流の雑談力』
 テーマが「話す」で選んだ本です。

 ビル・ゲイツが内向的だけどスピーチをさせるとちゃんと上手に話せるというのは、場数と社会的地位や知性を言葉で表せる練習を日々していたのかなと思いました。

yukariさん『日の名残り』
 話すことがテーマでした。
 自分と遠いイギリスの執事の話をどう読めるのかと思い選びました。旅の二日目から三日目を読みました。まえ、誰に仕えていたのを誤魔化すのはそういうわけだったのかと。
 慣れないユーモアや冗談を仕事のために練習している姿は好感がもてました。

 話すこと=真実でないかもしれないけれど裏の意味を知ることや上手く伝えるのは難しいことだと思いました。

原有輝さん『日本的霊性』(鈴木大拙)
 他の方の、別の言葉で、が興味深いですね。

よしだ『コンピューターは人のように話せるか?』
 この本は、「話すこと」テーマの読書会に合わせて選んだ本です。たぶん僕らは、文章をただ読み上げているような話し方はしていないはずです。感情によって声の高低や話す速さが変わったり、文法的に成立していないことで逆に通じなやすくなったり、話すことの中に人間らしさのようなものが込められているような気がします。そんなことがコンピューターとの比較の中で改めて見えてくるのではないかと思いました。
 この本は、「話すこと・聞くことの科学」と副題がついており、今回読んだところでは、聞くことがメインで、耳の構造について熱く語られていました。耳か…と思いながら読んでいたのですが、著者の熱量(?)に押されて、耳の精巧なつくりに感動しました。


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(吉田)

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