2020.06.02

読書会の話。読書感想『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』

 今回は、私がようやく読み終えた『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』の読書感想をシェアさせていただきます。

 この本の中で西洋哲学とは、正解は一つであり道筋は一つであること、だから計画が立てられること。または、自己は一つであり、だから自分探しが成立し、自分らしくいることを求めることができること。そんなことを西洋哲学・西洋的な考え方として捉えられていると感じました。私は今年で34歳ですが、私の受けてきた教育もそんな感じだったかもなと思いながら読んでいました。

 しかし、東洋哲学は違うと言います。
 状況は刻一刻と変わるため、正解などはない、だから計画など立てられない。自己は誰と関わるかで変わるため、自分探しとは過去の自分を探すことであり、ゆえに自分らしくいるとは過去の自分でいることを意味する。今日と明日は違う、これまでの自己とこれからの自己は違う、ということを言っていました。
 つまり、過去を振り返りながら判断したり、過去の自分に縛られるのは、そもそも間違っているということです。過去に縛られていては、常に変わる周りの状況との間に不調和を起こしてしまうということです。

 この本で印象的だったのは、以下の逆説です。
「自分が能動的だと思っているとき、実際は受け身になっている」
「自分に正直になっているつもりのとき、自分を閉じ込めてしまっている」

 能動的だとは過去の状況から判断しており今目の前の状況に合わせて動いていないという意味で受け身になっている可能性がある。自分に正直になっているとは過去の自分に縛られているという意味で、自分に閉じこもってしまっている可能性がある。そういう意味だと解釈しました。
 常に今この時の状況を見て考え動くことは、変化の時には有効だと思いました。

 それにしても、私は「自分はどう思うか」「自分は何をしたいか」と心のなかで思うことがあるのですが、この考え方も一度捉え直してみる必要があるのかもしれません。ただ、起点は必要だから、一歩目の自分は必要だと思います。一歩目や核は持っているけど、その後の道筋・振る舞い・姿勢は、状況や周りの人との調和を大事にした方がいいということなのかなと思いました。


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(吉田)

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