2022.11.14

読書会の読書感想(11/9-13)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。9日(水)は4名、11日(金)は9名、12日(土)は9名、13日(日)は11名の参加でした(主催者含む)。
 土曜日の「質問「   」について考える時間。」の質問は、

謎は解くために作られるのでしょうか

田中未知著『質問』(文藝春秋)

でした。

11月9日:読みたい本を気ままに読む読書会

rieさん『最古であり最先端の個性心理学「DNA占い」』
DNAタイプによって、同じ物事でも上手くいったり、いかなかったりする。
「それでも大丈夫。あなたらしくいこう。」と優しく問いかけてくれるような本です。

よしださん『知覚はおわらない アフォーダンスへの招待』佐々木正人著
 生きていくとは環境を知覚していくことなのではないか。寿司職人は魚を知覚し、その素材のうまみを最も引き出す方法を考え料理します。その料理法は職人が考えたと言ってもいいかもしれませんが、魚が教えてくれたとも言えるはずです。このような、モノに潜在的にある行為の源泉をアフォーダンスといいます。
 職人ほど一つのことに神経を注がなくても、虫取りをしていれば虫を知覚しようとし、投資を始めれば株価というものを知覚しようとします。そして人は人を知覚しようとします。生きていくということは知覚の連続であるのでしょうが、知覚をしない・知覚をできないということもありえます。
 少し前に、養老孟司さんとデザイナーの太刀川英輔さんの対談番組を見ました。養老さんは解剖学者なのですが、解剖などやり尽くされているからこれ以上何を知ればいいのかなどと言います。太刀川さんはイスなんてこれまで無数に創られてきたからこれ以上どんなイスを作ればいいのかと言います。しかしそんななかでも、彼らは新しい発見をしたり新しいモノを生み出したりしているはずです。
 知覚はおわらない、とはそういうことなのでしょうか。もっと広く深いメッセージがありそうですが、いつもそこにある変わり映えしないものに対しても、僕の知覚はおわっていないのだろうなということを忘れないでおこうと思いました。

11月11日:読みたい本を気ままに読む読書会

うさじさん『正しい家計管理』
何のためにお金を使うのか?を考えることは大切だと感じました。

yuさん『寝相』
寝相に収録されている3つの内、「楽器」を読みました。デビュー作だそうです。過去に紹介されていた方がいて、読んでいる間中迷っているようだった。と聞いて読んでみたくなりました。4人の年齢も性別もバラバラな男女が迷うことを目的として歩き回る話だと感想の時間に他の参加者にお聞きしました。なので、迷い続けているような印象は作者の狙い通りだったのでは?と思いました。文体はのんびりとした印象で人物描写が細かくて想像しながら読みました。なんでケーキ屋さんやお惣菜屋さんで買い物したのだろう。この人たちはどこに向かうのだろう。

3人で感想をシェアしました。ひろしの「一人キャンプ」ではなぜ一人なのか?や焚き火の会の話。「心理学」では、子供にはユングやフロイトの夢診断はできないなどの話をお聞きしました。道具ないですが、一人キャンプ行ってみたいです。

11月12日:読みたい本を気ままに読む読書会

yuさん『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。』
意志はギリシャ時代にはなかったと、別の本で読んでいて、ちょうど「意志はない」とタイトルにあったので興味を持ちました。この本には、これを読むことを選んだのも私の意志ではないと書かれていました。心理学的決定論。今日読んだのは犯罪心理学で過去の事件や映画が例に出されていて難しい文体ではなく説明がなされるところがすごいなと思いました。

他の参加者アフォーダンスに関すること、美について、観念的でありながら捉えどころのないようなものを考えることは難しい、説明もできないけれど、ぼんやり世界は広がるような気がしました。全体の話で坐禅を毎日行っている参加者がいて「座禅はメタバースだ」という他の方の意見もあり「そうか脳の中は仮想空間か」座ることが入口になる?などもやもやとしていました。

うさじさん『まいにち漢方 体と心をいたわる365のコツ』櫻井大典
今日もありがとうございました。

学んだこと…めまいの原因は、主にこれらの三つがあるようです。
・脳の栄養不足で、疲労や消化不良などで脳に栄養がいかないこと。
・ストレスなどでカッとなり、怒りが熱に変わること。
・偏食などで、不要な栄養分が身体にたまること。

11月13日:読みたい本を気ままに読む読書会

よしださん『知覚はおわらない アフォーダンスへの招待』佐々木正人著
 今日読んだところで印象的だったのはこの一節でした(P32)。

「環境に備わる「価値」や「意味」は、観察者の演繹なしに、直接知覚される。意味は心という孤立した領域にあるわけではなく、環境にある。」

「意味」というのは人間の特権というか、人間であるからこそモノに付けられるものであるという認識でいました。例えば、みかんは病気のときに持っていけばお見舞いの品になります。早く元気になってね、という意味合いです。それは人の心が生み出す意味や価値であるように思えます。
 しかしアフォーダンスの視点に立てば、みかんには抗酸化作用があるビタミンCが豊富で、病気に良いという意味が元々備わっているともいえます。だからお見舞いの品となるのであり、その意味は元々みかんがもっていたとみることもできます。人間はみかんに備わっているその意味をすくい上げて伝達しているだけなのかもしれません。
 とはいえ「お見舞い」というのは元々環境にあったというよりも、人間社会の中で生まれた慣習でしょう。これをどう捉えるか。これもあえてアフォーダンス的に捉えると、人は仲間に心配してもらっていると感じられることで心身ともに休めるのではないかと思います。反対に心配もされず孤独を感じる状態にあれば自分の身を自分だけで守らなくてはならないと感じるので休めません。ヒトは集団で生きるという方向で進化してきたので、仲間を助けるというのはあたり前の行為であり、仲間の気持ちを察する能力ももっています。となると「お見舞い」というのは、ヒトがヒトで形成される集団の中で自然と見出した行為であり、とある人の心の中でゼロから生み出されたものではないのではないかと考えられます。言い換えると、ヒトが自然淘汰のなかで獲得した集団で生きるという生存戦略、そしてその戦略の必然として生まれる集団という環境のなかに備わった意味や価値と捉えることもできます。人間はそれに「お見舞い」という名前を付けたにすぎない、のかもしれません。
 私たちはどこまで自分で考えているのか、実は観察することこそが最も必要とされることでありそれで事足りるのではないか、考えるとはなにか、そんなことが巡ります。


 過去の読書感想はこちらに載せています。

読書会参加者に投稿いただいた読書の感想です(2022年10月-)。

 

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