参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。11日(水/午前)は2名、13日(金/夜)は3名、14日(土/午前)は5名、15日(日/午前)は7名の参加でした(主催者含む)。
日曜日の「質問「 」について考える時間。」の質問は、
お金を借りるように言葉も借りられますか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
でした。
10月11日(水/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
Takashiさん『イワン・イリッチの死』トルストイ
近々開かれる公開ビブリオバトルに参加しようと思い、読み返してみた。
最近の映画や漫画や小説では、死に至るまでの不条理さや残酷さの描写がこれでもかというくらいにエスカレートしている。しかし、ほとんどが第三者視点で描かれており、死にゆく本人の内面の心情と苦痛の描写はちょっとだけだ。だって誰も死んだことがないのだから書き様がない。
ところがトルストイ先生は違う。死にゆく人の心情と苦痛を微に入り細に入り主観的に描写する。トルストイはきっと一度死んだことがあるに違いない。
ビブリオバトルではこの辺をうまく喋りたいもんだ。
10月13日(金/夜):読みたい本を気ままに読む読書会
yuさん『ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言』 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著 , 三浦 みどり 訳
絵本やさんで紹介されていました。こどもの立場ってことだと思い手に取りました。2015年にノーベル文学賞を受賞した作者は「ジャーナリスト」として受賞したそうです。
当時子供だった7歳や10歳くらいの人たちの40年後くらいに体験した戦争体験を聞き書きをした話がまとめられています。白ロシアはベラルーシのことだと今回調べてわかりました。本編は、読むのを躊躇します。
Takashiさん『年刊SF傑作集』ジュディス・メリル編 宇野利奏訳 創元推理文庫
本書はどこかの古本市で買った1960年代のSF短編集で、今日は二編ほど読んでみた。
一つは自称ユダヤ鳥だと名乗って喋るカラスの話。もう一つはタイムスリップもので、どちらも30ページくらいだった。
短編SFは着想勝負のところがあるけれど、そればかりではなく文章が読み易く話もまとまっていて、やっぱり玄人の作品なんだなあと、後からなんだか感心してしまった。
10月15日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
匿名希望さん『図解 身近にあふれる「微分・積分」が3時間でわかる本』
微分または積分によって分かることを身近な事例に当てはめて解説する本でした。2つの変数を持つ式を積分することで体積になることが、コピー用紙の事例でイメージできました。
感想共有を通じて読んだことのない作家さんの本や、他の方の最近の興味・関心ごとを知ることができ、新鮮で面白かったです。
過去の読書感想はこちらに載せています。
〈読書会について〉
事前読書のいらない、その場で読んで感想をシェアするスタイルの読書会を開いています。事前申込をあまり求めない、出入り自由な雰囲気です。スタンスや日程などについてはこちらをご覧ください。