参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。2日(金/夜)は2名、4日(日/午前)は6名の参加でした(主催者含む)。
日曜日の「質問「 」について考える時間。」の質問はこちらでした。
一番古い帽子はどんな形をしていたのでしょうか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
2月2日(金/夜):読みたい本を気ままに読む読書会
eimiさん「アル・ジョルスンが眠る墓地で」エイミー・ヘンペル(MONKEY31号掲載 スイッチ・パブリッシング出版)
入院中の女性と、彼女を見舞った主人公との会話で進む短編小説で、話の中に精神科医のギューブラー・ロスの名前も出てくるので「死」はそこまで来ているらしい。
会話には皮肉的要素を含むものや寓話がいくつも出てくるが、読んでいて不思議と鬱々としない。
寧ろ救いに思えるのは何故か。
病気の当事者の女性よりも、その相手をする主人公の方が何かを(それは死そのものか分からないが)受け入れているのは何故か。
明るいストーリーではないのに、決まりきったことを受け入れている彼女達の物語を読んで、何故私は気持ちが楽になったのか。
とりあえず今は挿絵のカナダドライ・ジンジャーエールを飲みたい気分。
文学誌は挿絵があるから楽しいな、と今更思った。
他に進行役の西野さんと柴田元幸さんのこと、物理学数学哲学のことを語り合えて楽しい時間でした。
西野さんオススメの柴田元幸さんが翻訳された『舞踏会へ向かう三人の農夫』が以前から積読本にあるのでこれはそろそろ読みなさいという合図だと思いました。
課題図書のある読書会も良いですが、読みたい本をそれぞれが読んで感想をお話しするスタイルのこの読書会がとても気に入っています。
過去の読書感想はこちらに載せています。
〈読書会について〉
事前読書のいらない、その場で読んで感想をシェアするスタイルの読書会を開いています。事前申込をあまり求めない、出入り自由な雰囲気です。スタンスや日程などについてはこちらをご覧ください。