参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。20日(火/午前)は4名、23日(金/夜)は5名、24日(土/午前)は9名、25日(日/午前)は6名、25日(日/夜)は3名の参加でした(主催者含む)。
2月20日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
よしださん『世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論』カルロ・ロヴェッリ著/富永星訳
今日はかの有名な「シュレディンガーの猫」が出てきました。でも、やっぱり何度聞いても分からない。シュレディンガーの猫は思考実験ですが、それよりもその前に出てきた実際の実験結果から説明がされている方がまだ分かりやすかった。地道にコツコツと一つずつ分かろうと思って読んでいくしかないなと思いました。
2月23日(金/夜):読みたい本を気ままに読む読書会
eimiさん『アル・ジョルスンが眠る墓地で』著者エイミー・ヘンペル MONKEYvol.31号掲載
過日の読書会でもこの作品を読んだ。今回で2回目の通読。
前回はどんよりしていた自分の気持ちを落ち着かせてくれた。
今回は爽やかな読後感を感じた。
でも、(多分)お話としては「死」がテーマ。
しかし何故か重苦しくならない。
諦めているというよりも、壁を抜けて見通せているような世界観。
3回目は何を感じるのか楽しみなので、またそのうちに再読したい。
エイミー・ヘンペルの翻訳されたものは他にはないようで残念。
別の作品も読んでみたいと思った。
yuさん「ウエークフィールド」(ホーソーン短編小説集より)
1804年生まれのアメリカの作家。一人の男がロンドンに妻と住んでいる。ある時ふと出かけそのまま20年戻ってこなかった・・。それから・・・ある雑誌か新聞に紹介されたって体で始まっていますが実話??となりそうでした。男目線だなとも思いました。
ボルヘスが短編小説の中でも最高!と誉めたらしいです。
2月24日(土/午前):読書のもやもやについて話す時間
今回はこちらのテーマについて話されました。
「第三者的な空間ってどんな空間?どんな態度で?(対話ってなんだろう)」
『正欲』(朝井リョウ著)を読んだ方から出されたもやもやです。少し独特な表現ですが話すなかで文脈を感じるとることができ、はっきりとは言葉としてまとめられないけどイメージは共有しながら話すことができたと思います。
yuさん
もやもやの会に初めて参加しました。風邪で声も出にくかったので聞いておくだけにしようと思ってはいました。
第3者的な目線や話をしたいというテーマが3つくらい出て興味深かったです。自分は正しい問題。なかなかそうじゃないかもしれないなという境地にたどり着くことは遠い道のりだなと思いました。
よしださん
「第三者的な」と言う言葉は普段から使う言葉なのでその印象で話していましたが、もやもやを出した人の話を聞くうちにそうではないのだなと気づいていきました。例として出たのが、政府がLGBTQというワードを出して多様性の尊重と言っている時点では、おそらく言っている側は「こっち」にいると思っている。ここでいう「こっち」とはマジョリティのことです。人は無意識のうちにこっちとあっちというふうに分けていて、何かを軽々に言えるというのはこっちだと自分で思っているからなのかもしれない。そんなところがこのテーマのスタート地点だった気がします。
「なんでそんなこともできないのか」「普通できるでしょ」みたいにリアルでなのかメディアをみていてなのか思うということは、自分を「こっち」に置いているということなのだと思います。でも、こっちにいると思っている自分がひっくり返ってあっちになる場合もあるという話も出て、僕もそうだなと思います。そういうことを実感しているとき、他者のことを上にも下にも見られなくなるし、その人のキャラによるかもしれないですが口に出すことも憚られるようになる気もします。自分が向き合える多様性などというのはごく限られた領域に対してなのだろうと思いました。
過去の読書感想はこちらに載せています。
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