2024.04.08

読書会の読書感想(4/3-7)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。3日(水/午前)は6名、6日(土/午前)は4名、7日(日/午前)は名、7日(日/夜)は名の参加でした(主催者含む)。
 日曜日の「質問「   」について考える時間。」の質問はこちらでした。

生まれてくるのが早すぎましたか遅すぎましたか

田中未知著『質問』(文藝春秋)

4月3日(水/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

原有輝さん『100分de名著ナオミ・クライン「ショック・ドクトリン」』
アメリカの暗部を見た感じで、とてもショックを受けました。純粋な資本主義を目指す、
新自由主義が怖すぎます。

よしださん『記憶のしくみ(上)』ラリー・R・スクワイヤ,エリック・R・カンデル著
 脳系の話は難しいといつも感じます。なんで難しいのかは分かりませんが、既存の理解との類似性が低いからのような気がしています。例えば記憶や思考といえばコンピューターの構造を思い浮かべるかもしれませんが、それとも違う気がする。というよりも、機械のような機能や構造がきっちりと分かれていないような説明のされ方がする。まだまだ未解明だからというのもあるのでしょうが、あいまいで複雑な働きをするその系にまた生命の神秘を感じる予感がしています。

4月6日(土/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

yuさん『狂人日記』魯迅
中国の小説。魯迅は国費で日本に留学して芥川龍之介や夏目漱石を読んだそうです。本の内容は周りのものが皆僕を食おうとしている!と疑念を抱いた主人公の心のうちです。思い込み?って人を追い詰めるなあ。何かの比喩かもしれないけど誰が狂人かはわからないかもしれない。「犬がどうして僕をじろじろ見るのだ。」

4月7日(日/午前):ハンナ・アレント『人間の条件』のプロローグを一緒に読む会 #8

yuさん
仕事は単数、労働は複数。言論こそが人間を政治的存在たらしめる。
言語と政治。ふだん政治のことをあまり考えに入れていないけど無関係ではいられないんだよなぁと考えたりしました。

4月7日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

Takashiさん『日本人とユダヤ人』 イザヤ・ベンダサン
個人的に私は自分自身を理解したいという気持ちがあって、そこを読み取れる本には強く興味を惹かれてしまう。本書もそんな本の一つだ。自分の中にあるもやっとしたロジカルでない部分を言語化してくれていて面白い。ちなみに著者イザヤ・ベンダサンは『「空気」の研究』でお馴染みの山本七平のペンネームだ。

4月7日(日/夜):読みたい本を気ままに読む読書会

原有輝さん『心の論理』金子裕介
ホストの方が、キルケゴール「死に至る病」を読まれて、とても盛り上がりました。
我々の多くは、絶望しながらそれに気付いていないようです。


 過去の読書感想はこちらに載せています。

読書会参加者に投稿いただいた読書の感想です(2022年10月-)。

 

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