参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。2日(火/午前)は3名、7日(日/午前)は7名でした(主催者含む)。
日曜日の「質問「 」について考える時間。」の質問はこちらでした。
千二百円分の切符で東京からどこまで行けますか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
7月2日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
こりんさん『Whole Brain』
「感じる左脳」は、ウザいキャラっぽい印象だったが、深く愛したり幸せを感じたりもする部分なので、切り捨てていいものではない。結局コントロールするのが一番っぽい。
よしださん『神の亡霊 近代という物語』小坂井敏晶著
一文一文がはっとさせられる、そして重いのがこの著者の特徴です。だから読むのはたまにでいい…。
今日もいろいろと印象に残りましたが一つだけ紹介するとするならば、「真理への道は法則であり、自由ではない」(P1)でしょうか。言われてみると、真理というのは一つであり絶対普遍のものだから、それの探究は「私の自由でしょ」というわけにはいきません。真理や普遍というのは自由とは反することになります。
しかしなぜか普遍を求めることと自由とは心理的には相反することのように思えません。なぜかと考えてみると、完全な自由・自由度が超高い・何でもありな状況というのは、人間にとって自由を感じられるものではないからなのかもしれません。ある程度の真理や普遍性を拠り所として、その安心感のなかで人間は自由を感じられる、だから普遍や真理を探究するのかもしれません。
7月7日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
yuさん『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子
芥川賞を最近読んでいないなと思い手にとりました。複数で働いている人によんでほしいです。些細な違和感が言葉になっていて日常なのにざわざわしました。立場の違う人が集まって働く、あたりまえのようだけど分かり合えると思うのも違うかもしれない。軽いのにすごく重いような気がしました。
また、死について話題があがりました。キリスト教の死と仏教の死、2人称の死。パーソナルなものだけど普遍的でもあり考えるのが難しいなと思いました。
大場祐紀子さん『逆ソクラテス』
久々の読書会!
皆さんとお話をすると知的好奇心が刺激されて、
日頃、話さない哲学や未来の話をしたくなります。
これから暑い季節到来で、
家にいることが多くなると考えられる今日この頃。
これからは読書会に参加される人が増えるのではないかと思いました。
過去の読書感想はこちらに載せています。
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