2024.08.19

読書会の読書感想(8/13-18)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。13日(火/午前)は4名、14日(水/夜)は4名、17日(土/午前)は4名、18日(日/午前)は6名、18日(日/夜)は4名でした(主催者含む)。

8月13日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

よしださん『ダーウィン 「進化論の父」の大いなる遺産』鈴木紀之著
 今日読んだところでは、ダーウィンがいよいよビーグル号で世界一周に出かけるところが書かれていました。イギリスからアフリカの西を経由して大西洋を渡り南アメリカへ。南アメリカの南側をぐるっと回って南アメリカの西側の赤道直下にあるガラパゴス諸島へ着きます。
 ダーウィンの進化論構築においてよく出てくるのはガラパゴス諸島ですが、著者はそれまで立ち寄った地でのダーウィンの観察も重要であると言っています。たとえば、アルマジロを発見する。と同時に、そのアルマジロより明らかに大きなアルマジロの化石を発見する。この時代は神が、人なら人、猿なら猿、アルマジロならアルマジロを今の形態のまま生み出したと考えられていました。そのような生み出し方をするのに、わざわざ同じ場所に小さなアルマジロと大きなアルマジロという生み出し方を神はするのだろうかとダーウィンは不思議に思います。それよりも、時代を経て変化してきたと考える方が自然ではないかと。
 ダーウィンは、降り立つ地でこのような体験をし、その都度不思議に思い仮説を立てます。元々、いろいろと不思議に思い、何かに無批判に迎合するタイプの人間ではなかったというのもあるでしょうが。ただ、世界に出て、そのような多様な経験をすることで、進化論を構築するための目が養われていったのだろうと感じさせてくれる話でした。色々な違う体験をするって大事だなと思いました。

8月14日(水/夜):読みたい本を気ままに読む読書会

yuさん村上春樹全作品1979-1989 8巻より 「ねじまき鳥と火曜日の女たち」
今公開中のアニメーション映画の原作の6つの内の1つです。失業中の30歳のぼく。火曜日につまから電話がかかってきて4日前にいなくなったねこを探しに行く。高い塀を乗り越えないといけない路地のおくの空き家にいるんじゃないかと奥さんは言う。いったいいつそんな路地につまはいつ行ったのか?ねこがみつかったとしてどうするのか・・アニメは微妙に6つがからみあっていました。

8月17日(土/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

Takashiさん『複雑な世界、単純な法則』マーク・ブキャナン
別の読書会の課題本になったので読み始めたところです。

おそらく学術書ではないので数式は無く物語風に話が進みます。ネットワークモデルは友人知人から蛍の明滅の同期、電力系統、俳優社会のつながり、脳神経などなど色んなところに応用が効くということが書かれていました。

とりあえず今日はこんな感じです。

8月18日(土/午前):『死に至る病』本章最初の4ページを読む会 #3

yuさん
「措定」と「関係」について書かれていました。措定は聞きなれない言葉で、物事をその定義として提示することのようです。キルケゴールが没した翌年にフロイトがでてきていてこの時代に無意識の概念がなかったのではないかなどと参加者が意見されたりしていました。肉体と魂の関係・・はっきりしないものだから表現も抽象になるかもしれないけれどキルケゴールがいったいなにを考えていたのかが少しでも知れたらいいなと感じました。

8月18日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

Takashiさん『複雑な世界、単純な法則』マーク・ブキャナン
クラスターが連結して形成されるスモールワールドの相似形を見つけていくうちに、ランダムなものからある種共通のものが立ち上がる特異点を探る方向に話が進んでいます。まだ途中ですが、このへんの突っ込んた説明を期待しています。


 過去の読書感想はこちらに載せています。

読書会参加者に投稿いただいた読書の感想です(2022年10月-)。

 

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