2024.09.16

読書会の読書感想(9/10-15)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。10日(火/午前)は2名、15日(日/午前)は6名でした(主催者含む)。
 土曜日の「質問「   」について考える時間。」の質問はこちらでした。

あなたが空に浮くには風船をいくつ持てばよいですか

田中未知著『質問』(文藝春秋)

9月10日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

よしださん『エルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』ハンナ・アーレント
 読んでみたいけど、高い本、そこで図書館で借りました。
 まだ序盤ですが、戦後の戦犯を裁く(?)裁判にアイヒマンが登場し、ユダヤ人の大量殺人について罪を認めるか否か、被告のアイヒマンが問われるところ。アイヒマンは認めません。なぜなら、当時のナチスの法律には違反していないから、などなどの理由によって。
 言われてみれば、戦勝国であればおそらく裁判にかけられることもありません。敗戦国だから裁判にかけられている、当時の法律には違反していないし、上からの命令に従っただけ。さらに、たぶんアイヒマンは自分では直接殺人はしていないのだと思われます。
 戦争にも節度はあり、一般庶民を巻き込む攻撃や、原爆などの甚大な被害を及ぼす兵器の利用は禁止されているはずです。そういう意味では、ナチスの行為は許容されるものではありません。しかし、アイヒマンという個人を、敗戦国であるからという理由も合わさって裁判にかけるのは、確かに言われてみれば少し公平ではない気も…。
 アレントは、自らもユダヤ人でありながら、冷静にこの裁判をみていくのだと思います。そして誰におもんばかることもなく、レポートをする。別の本で読んだのですが、そのような忖度のないレポートでユダヤ人の友人をなくしていく。朝ドラでも今戦後のことが描かれていますが、戦後復興していく傍らで、まだ戦後ではない人たちもいるし振り返らなければいけないこともあるのだと感じました。

9月15日(日/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

yuさん『緋色の研究』アーサー・コナン・ドイル
シャーロックの知識の入れ方の部分が興味深かったです。
この本は2部構成でシャーロックとワトスンが初めて出会ったところで1部のワトスンの回想でした。事件がおきて犯人を特定しているところを読みました。
 会話で、なんのために生きるのか・東洋思想・幸せとはなどの話になりました。心とはなにかと思いました。うまくいくとはどういう状況かなと考えました。


 過去の読書感想はこちらに載せています。

読書会参加者に投稿いただいた読書の感想です(2022年10月-)。

 

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