
参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。8日(土/午前)は5名、9日(日/午前)は6名の参加でした(主催者含む)。
日曜日の「質問「 」について考える時間。」の質問はこちらでした。
一億円を一日で使えと言われたらどう使いますか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
2月8日(土/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
匿名希望さん『ピクニック』今村夏子
ギャンブル依存の井川意高の本を紹介された方がいて、依存症についてのいろんな話が興味深かったです。自分は暇だとネットをよく見てしまいますが(ネット依存?)、参加者さんが「足るを知る」と言っていて、「今あることに感謝して満足したら」刺激中毒というキリのない欲から自由になれると思いました。久々に参加叶いましたが、ゆるくてウェルカムな雰囲気が心地よかったです。ありがとうございました。
yuさん『灰色のミツバチ』アンドレイ・クルコフ
ウクライナの現役作家の作品で、現在のロシアとの戦争のときの市民の暮らしがリアル?に書かれているのかなと感じました。村にふたりだけ、あとのひとは逃げた。たいして仲良くもない幼馴染。30分だけ電気が来てそのあいだに携帯の充電をした?というところを読みました。
雑談で、依存やチについてはなしました。ギャンブル依存から砂糖小麦依存まで。身近な話題につながりました。
Takashiさん『熔ける』井川意高
自分のグループ会社のお金106億円をカジノで使った元社長の懺悔録です。額が大きすぎるので庶民の感覚とは違うかもしれませんが、ギャンブル依存に興味があって読みました。
読書会では「秘密はよくないね」という感想を頂きました。確かに著者はギャンブルに嵌まる性格ときっかけがあったにせよ、誰にもばれない状況が続いたので借金も大きくなったのだと思います。透明人間になれる指輪を拾ったばっかりに、善良な羊飼いが大悪党になる「ギュゲスの指輪」を思い出しました。
秘密は毒なのかもしれません。
2月9日(日/午前):質問「 」について考える時間。
この回の質問はこちらでした。
一億円を一日で使えと言われたらどう使いますか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
yoniさん
用事で読書会は不参加だったので、初めての投稿ですが「質問の会」で思ったコトを綴ります。
たしかお題は「一億円を1日で使うなら?」だったかな。
個人的にはバカなことに使ってしまうかも。良きことを考え計画する暇は、ない。そして熟考した後の結果に後悔しないかどうかも、分からない。
それなら、実現できないかもしれない「夢」に使うのだ!(オトコのバカなロマン?世界一周船の旅)
すぐアタマに浮かんだのは、ドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』で、マイフェバな1本。余命わずかな若者2人が、それぞれの夢を実現するために病院を抜け出し、ギャングの大金を手にして海まで旅する、最高のロード&バディなムービー。
彼らの夢はもちろん異なるのだが、お袋さんのための「夢」や男性としての「夢」を実現していく様子が、なにか可笑しいし微笑ましい。
そして一番のキモ一番の「夢」は、「海」を観に行くこと。2人のうち1人は今まで海を見たことがない。もう1人が言う。「お前がもうすぐ死んだあと天国に行けたとしても、たぶん孤独で辛い思いをするかな。いま天国では、海について話すのがブームなんだぞ(ジョーク)。死んでも仲間が欲しいだろう?さぁすぐ一緒に北へ行こう!」ドイツは北に海がある〜。
奇跡的な展開で邁進する2人は天使の化身とも思えて、コメディ色強いが個人的に深く思考に沈める作品。ラストには、ヤラれる…。
何度もビデオで観ているが、昨年ある大劇場の閉館前の特別上映にこの映画を観れたのが、もしかしたら私の「意図してなかったがささやかな夢」が実現したコトかも。交通費入れてわずか五千円ですんだが。
過去の読書感想はこちらに載せています。
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