
参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。12日(土/午前)は4名、13日(日/午前)は3名、13日(日/夜)は3名の参加でした(主催者含む)。
土曜日の「質問「 」について考える時間。」の質問はこちらでした。
自分に足りないものがあるとしたら何だと思いますか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
4月12日(土/午前):質問「 」について考える時間
この回の「質問「 」について考える時間。」の質問はこちらでした。
自分に足りないものがあるとしたら何だと思いますか
田中未知著『質問』(文藝春秋)
yuさん
最近、基礎的な知識を学び直したいと感じていたところでしたのそのことについて話しました。数学・語学・歴史・有名な本・音楽など。それと忖度についても足りていないと感じています。
4月12日(土/午前):読みたい本を気ままに読む読書会
yuさん『女の子のための西洋哲学入門: 思考する人生へ』著メリッサ・M・シュー、キンバリー・K・ガーチャー.
この本は過去の哲学者の考えの入門ではなく現代の女性哲学者の考えがまとめられています。6章〜7章の途中まで再読しました。それぞれの章で論じられる映画や人物がいてそれらについて語られています。元々の人物や映画から見直してみたいと思いました。倫理学・会議主義・科学・疑いがテーマでした。
よしださん『熟達論 人はいつまでも学び、成長できる』為末大
為末さんは、スポーツの運動の機構や心理を言語化していて、いつもおもしろいなと思いながらブログを読んだりYouTubeを見たりしています。運動は意識では整理ができないほど、速く・いくつもの部位の動きが連動していて、それを言語化しようとすると逆に調子を崩すなんて話を聞くことも。でも、そんなことはないのか、どうなのでしょうか。あとは、この本ではないですが、「やる前からダメな結果になることが分かっていることがあって、そのときはスタート前からどう収めるか考えている」なんて、ちょっとしたタブーを口にすることもあって、そういうところもおもしろいです。その視点でみると、この選手は今日はここでせめて見せ場を作って終わろうとしているのかな、などと憶測がついてスポーツ観戦もおもしろくなります。
前置きが長くなりましたが、この本では熟達を5段階で整理していて、一番最初に「遊」がきています。遊ぶことは、自分に制限を設けることなく、思いきり体を動かすこと。逆に正しいフォームを身につけようとすることは、常に正しさの枠に動きが沿っているかを意識し、自他の評価を気にすること。そんなことが書かれていて、なるほどなと思いました。無意識にでも、思いきり動かしてその記憶をしておく。その上で、制限を付けたり矯正をしていく。その、あの頃の記憶、みたいなのが大事なのだとしたら、やっぱり子供の頃は遊ぶのが大事なのだろうと思いました。大人でも遊ぶことから入る、遊びに戻ることが大事なんだろうなと思ったり。
4月13日(日/夜):読みたい本を気ままに読む読書会
Eimiさん『DUCKS(ダックス)』著者 ケイト・ビートン 翻訳 椎名ゆかり 出版 インターブックス
2005年、21歳の主人公ケイトは学生ローンの返済のために時給の良さで男社会のオイルサンド採掘の現場で働くことに決めた。
その後の二年間をグラフィックノベルにしたのがこの本です。
オバマ元大統領も2022年のベストブックに選んでいます。
氷点下の職場も寒いけど、心はもっと寒くなりそうな体験で「アレ」「モヤ」「オヤ」とすること度々。
男性からのセクハラがすごくて。
でも環境が人をそうさせているのかな、って思ったり…。
日本版のサブタイトルには「仕事って何?お金?やりがい?」とありますが、壁は仕事内容云々の前のところにあるような。
まだ三分の一しか読んでいないのだが、この後ケイトは辛い思いをしそうで怖い。
でも彼女は実際に漫画家になってこの本を執筆したのだから、アート系に進学したことを無駄にはしなかったのはすごい。
ただ日本の漫画に慣れてしまっていて、淡々とした絵面が多いのもあり表情読み取れないし、登場人物の顔の区別がつかない…。
読むペースが漫画のようなペースにならないのはそのせいだろうか。
yuさん『女の子のための西洋哲学入門 : 思考する人生へ』[著]メリッサ・M・シュー、キンバリー・K・ガーチャー
芸術の章を途中まで読みました。芸術哲学者は、どのようにそしてなぜ芸術家はその人が制作するものを制作するのか、またその人の作品がどのような影響を我々にもたらすのかが論じられていて、2人の画家を例に、ハンナアレントの見解が出てきました。
過去の読書感想はこちらに載せています。
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