おはようございます。
この前、「不便益」という概念(?)を知りました。お笑い芸人の又吉直樹さんが出ている『ヘウレーカ』というテレビ番組で「不便益」を研究している先生が登場したのです。
不便益とは、使いにくくて非効率なんだけれども、決して無駄とは思えないものと理解しました。たとえば、山を歩いて登るのは自動車やロープウェーに比べて非効率だけれども、歩いて登るのは気持ちがいいし達成感が得られます。見たこともない高山植物にも出会えるかもしれませんし、その日のビールはうまいかもしれません。
ほかにも、その先生は「素数ものさし」という2・3・5・7・11・13・17という目盛りしか刻まれていないものを作って発売したところ、6万本を売り上げるヒット商品となったのだとか。
このものさしで4cmのものを測ろうとしても、4という目盛りがありません。どうするかというと、3に一方の端を合わせることで、もう一方の端が7に届くから4cmだと分かるのだとか。不便なことによって、考えることにつながりますし、コミュニケーションのきっかけにもなることが素数ものさしの不便益といったところでしょうか。
休日は不便益を謳歌できるときなので、あえて不便な方を選んでみて、どんな便益があるのかを感じて考えてみるのも面白いのかもしれません。ちなみにその先生は、いろいろ試してみて、不便すぎてやめたものも数多くあるとか。たとえば箸を2本ではなく3本使って食べてみたりしたそうです…。
今週もおつかれさまでした。動画全盛の時代に、本は不便益なのではないか思っています。
今週・来週の読書会の予定です。
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(吉田)