2020.11.27

おすすめ図書 | 「いいライフスタイルについて考える」読書会

 少し長い時間をかけて一つのテーマについて考えられる読書会を開くことにしました。期間はおよそ3ヶ月で、今回のテーマは「いいライフスタイルについて考える」にしました。形式や趣旨はこちらのページに記載していますので、もしよければご覧いただければと思います。
 ここでは、その読書会のおすすめ図書を紹介してみたいと思います。もちろん、おすすめ図書に限らず、ご自分の読みたい本をお持ちいただければと思っています。


ミヒャエル・エンデ著『モモ ー時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』(岩波書店)
 時間の使い方について考えさせられる本です。少しゆったりとしたイメージのある中世から、急ぎ足になった近代への時代の狭間を題材にした本だと認識しています。人のために、思うように使っていた時間の意味や合理性を改め始めた時、人々の時間の使い方は変わり始めます。本当の合理的な時間の使い方とは、生活のあり方とは何かと考えさせられる本です。小学5,6年以上を対象とした児童文学なので、難しい用語などは出てきませんが、大人になってから読む方が響く内容であるように感じています。


リンダ・グラットン著『WORK SHIFT ー孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』(プレジデント社)
 社会変化を考慮した未来の働き方について考察された本です。仕事に寄った内容ではありますが、第二部ではオンラインを中心とした働き方の、フィクションながらリアリティのあるストーリーが描かれています。起きている時間のおよそ半分を占める仕事。少し先の未来を想像しながら、仕事を含めた生活を客観的に考えてみる機会になるかもしれません。その上で、自分はどんなライフスタイルを送りたいのか、感覚的にも理性的にも考えられるような本なのではないかと思っています。


國分功一郎著『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)
 実は読んだことがないのですが、読書会で何名か持ってきた方がいて気になっていました。ですので、購入してみました。読書会の時、私はマズロー氏の本を読んでいたのですが、自己実現とも通じる内容があったりと、かなり幅広い内容のようでした。決して簡単な内容ではないと思いますが、読んでみたいと思っています。暇と退屈は何が違うのか、どちらかは生活に必要でどちらかはそうではないものなのか、そんなことが書かれている予感がしています。なんとなく、これからは余暇の時間の使い方も大切になりそうなので、とても興味があるテーマな気がしています。


|岡檀《まゆみ》著『生き心地の良い町 ーこの自殺率の低さには理由がある』(講談社)
 精神衛生などを専門とする著者が、フィールドワークによって自殺率が低いある町について調べ、その理由を解明していく本です。著者がこのテーマに関心を持ったきっかけから研究に至るまで、そして研究の過程(例えば、対象の町をどうやって発見したか、どうやって町に入り込んだか など)が、まるで冒険の物語のように記されています。調査対象となった自殺率の低い町は四国の田舎町なのですが、一般的にイメージする地方の田舎とはまた少し違うイメージのあるところでした。自殺率の高さを解明するのは比較的行われているようですが、低さを解明するのは初めてのことで当初は困難であると研究仲間からは止められたりもしたそうです。それを著者の持ち前の明るさで颯爽と乗り越せていく様にも勇気づけられるようでした。


 読書会参加者が持ってきた本もご参考にしてください。こちらに、任意でいただいた読書感想を掲載しています。


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(吉田)

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