なんだか物事がうまく回り始め、やる気に満ち溢れた毎日を送れることがあります。その一方で、その反対の循環にさいなまれることも。
そのようなやる気の循環のひとつの正体を、以下の「社会認知理論のモチベーションメカニズム」に見ることができます。
簡単に説明してみます。
身近な人の成果や応援で頑張れる気がしてきて、目標の設定やコミットメント意欲が高まっていきます。すると、成果が出て自信が増して、もっと頑張れるようになっていく、ということだと理解しています。また、自信を持つためには生理的状態(心身の健康)も前提として重要です。
図を見て分かることは、各要素を押さえていくことでやる気の好循環が生み出せるということです。しかし、そもそもやる気が低い時、それらの要素を押さえていくというゴール設定や自己管理が出来ません。では、どうすればいいのでしょうか。
私は、「よく寝て、よく食べて、少しずつ頑張る」ということが正しい頑張り方なのかなと考えています。
上図は見方によっては、やる気が出るか否かは「運」による部分も大きいとも言えます。周りに良い行動や成果を示してくれる人や、心から応援してくれる人がいること。適切なゴールを与えてもらっていること、あるいは設定を助けてくれる人がいること。それによって、成果が出て良いフィードバックを得られること、あるいは自分の能力と居る領域がフィットして成果が出やすいこと。
これらは、自分の頑張りだけではなく、「運」や周りの人の力によってもたらされる部分も大きいはずです。
その中で自分でコントロールできるのは、心身の状態である「生理的状態」だけではないでしょうか。ただし、生理的状態を管理すること自体が難しいかもしれません。すると確実にできるのは、寝ることと食べることではないでしょうか。
よく寝てよく食べて、その時にできるだけの努力をして、あとは待つ。それを自分の精一杯で続けていく。「果報は寝て待て」ということわざは、そんな摂理を表しているものなのかもしれません。
(吉田)