2021.05.19

読書会の話。活躍する人たちと宗教観

 国によってはゆるい働き方のところもあり、グローバルに働く人が苦労するという話をよく聞きます。なんで同じ人間なのにこんなにも違いがあるのか、よくよく考えると不思議です。

 働き方とは少し違うかもしれませんが、資本主義とキリスト教・プロテスタントの思想がフィットしており、プロテスタントの人が資本主義社会で活躍していたというテーマの本とその話題が出ました。
 産業革命はイギリスで起きたとされていますが、その後成立していった資本主義社会で活躍した人にはプロテスタントの人が多かったという話でした。プロテスタントの人は、無駄使いもせず禁欲的でコツコツまじめに働く習慣が身についている。他方で、カトリックの人はそうでもない(すいません、宗教詳しくないのでものすごく大まかです…)。プロテスタントのそんな習慣や価値観が資本主義にフィットして、新しい社会で活躍するに至ったという話でした。

 よくよく考えたら自分の食べる分を越えて生産活動を真面目に続けるプロテスタントの人や、日本人もそんな感じだけど変わっているよねという話も出ました。あと、そのコツコツまじめに働くという価値観が、AIに働いてもらおうというこれからの考え方と合うのかなぁとか。経済合理性に忠実であれば合いそうだけど、自分の手足を動かすことにやりがいを感じるならば合わないのかもしれないねということです。

 その時代に活躍できるかは、その地域や集団に紐付いている宗教観や価値観のようなものも影響するかもしれないという話題でした。


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(吉田)

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