参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。7月24日(土)は3名の参加、25日(日)は7名の参加でした(主催者含む)。
日曜日はいつも読書会の前に30分、雑談のような時間を開いています。話題は当日の雰囲気で決まっていくのですが、最近はオリンピックなどの国家的な出来事が続いているので、昨日はすこし政治的な話にもなりました。主催者はその話題に疎いので、いろいろ聞かせてもらいましたが勉強になりました。どんな話になるかわからないのは不安に思われるかもしれませんが、なるべく詳しくない人に合わせて進む時間にしていくのがいいのかもしれないと、話を聞かせてもらいながら思ったりしました。話題の持ち込み大歓迎です。
7月24日:テーマ「話すこと」の読書会
Takashiさん『ザ・レトリック 人生の武器としての伝える技術』
本書は議論することと、聴衆に聞かせるスピーチなど、話すこと全般の「技術」について書かれています。技術を使う目的は相手を説得したり言い負かしたりすることではなく、相手の気持ちに寄り添って議論を続けることです。
と、豊富な例を挙げて分かり易く書いてあるのですが、私は数年前に読んだ内容をすっかり忘れていることに愕然としました。
ありがとうリベル読書会、がんばれ俺!
よしだ『彼岸の図書館 ーぼくたちの「移住」のかたち』
体調を崩したことをきっかけに奈良県の山村に移住した夫婦の話です。研究者の旦那さんと図書館司書の奥さんの移住なので、現地で私設図書館を開いたりととても文化的な(?)移住でした。
印象的だったのは、移住ではなく引越しに近かったのだということ。自己実現とはそういう華やかなきっかけではなく、これからどう暮らしていこうかと考えた末の結論が移住だったとのこと。でも取材なんかを受けると、キャッチーなきっかけを求められる。聞きたい人の期待と、話す人の現実とのギャップを感じて、実はもっと話す人の実情が隠れていたりはしないだろうかと、周囲を見回してみたくもなりました。
7月25日:読みたい本を気ままに読む読書会
原有輝さん『スチュアート・ホール』(ジェームス・プロクター)
人事の査定大変だな、ロウソク科学になるんだな、プライドやジャッジはまずいのかな。
Takashiさん『ザ・レトリック 人生の武器としての伝える技術』
本書は実例が多く、抽象的な内容が少なくて読み易い。しかし、ベースにあるのは西洋的思考法だ。分割、分類、普遍化、もしくは自分の心の中の事と外の事象を切り分け、一旦抽象的な思考まで持ち上げて個別事例に落とし込むことをひたすら繰り返している。
日本人は八百万の神と大自然とご先祖様と私との一体感が重要だ。これはDNAとして私たちに深く刻まれている。それはそれで重要ではあるが、同時に分割、分類、普遍化の思考形式も理解した方がよい。
何も政治経済みたいな壮大な話ではなく、私のごく身近な人達との人間関係を良くするため、私は読書を続けたい。
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(吉田)