参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。4月24日(土)は3名、25日(日)は8名の参加でした(主催者含む)。
4月25日:読みたい本を気ままに読む読書会
tokitaさん『移民たち 四つの長い物語』
「移民」というテーマで記された4つの物語の1章目。
仕事を引退し妻との仲も冷え切って、日々することといえば荒れ果てた庭で1日を過ごすのみの移民男性。そんな毎日を過ごす中で、埋もれていた故郷の記憶が頻りに思い出される。<私>はある一時期その男性と関わりを持ち、暫しの時を経て彼が自ら命を絶ったことを知る。そして、彼の記憶と繋がる象徴的な出来事が起こる。
作中の「ある種のものごとはときにきわめて長い間をおいて、思いもよらぬかたちで、不意を打って舞い戻るものなのである」という一文が印象的で、堆積された時間は時に人の生死にも影響を与えるほどの重みを持つものなのかもしれない、と感じました。そして、自分という存在の拠り所を考えさせられる作品でした。残りの章もじっくり読みたいと思います。
コギトさん『キリストにならいて』
源氏物語を読んでいた人の話をもっと聞きたかったです。
祥子さん『Day to Day』
他の方の話を受けて:コンプレックスについて、同じ苦手とすることでも大して気にしていないことと、気にしてる事との差がどこから来るのか参考になりました。外部要因だと解消するにも外部の存在がいるのかな……。子どもと大人(ピカソ)の絵画の感銘の理由である「神」の仕業について宗教観によって何か違いは出るのか?など気になります。芥川は腸内環境が違っていたら死因が変わっていた?という話が面白かったです。
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(吉田)