2023.11.25

今のところの方向感について。 -もしも読書会を有料にするとしたら

先日開いた「もしも読書会を有料にするとしたら。#1」について出た話や新しい案などをまとめました。あらためてこの会や場はコミュニティなのだろうなと思いました。フォームのリンクも貼りましたのでご感想やご意見などお待ちしています。

 11/19(日)の9:30〜10:00に「もしも読書会を有料にするとしたら。」という検討の会を開きました。この会の背景などはこちらに書いています。

 参加いただいた方はありがとうございました。私が最初考えていた案とは90度くらい違う方向に話が向かい、開いて良かったと思っています。

 ここでは、出た話や今考えているおおまかな方向感、今後について書いていきたいと思います。

前提の確認:有料化を決定しているわけではありません

 まず、改めてお伝えしなければいけない前提があるのですが、現時点で有料化を決定しているわけではありません。ここらへんは少しややこしくなってしまいすいません。

 現時点では「将来的に有料化の必要性が出てくると考えており、そのために事前に方向感だけ整理しておきたい」ということです。

 将来的な有料化の必要性として考えられるのは、現在無料で提供されているJitsiMeetが有料化された場合などです。これまでもZoomの仕様変更が起きた際に運用方法の変更やツールの変更を行ってきましたが、正直なところ手間が結構かかってしまいます。このようなことで疲弊しては雰囲気や持続性に影響が出ると感じており、有料版を使って安定させた方がいいのではないかと思っています。もっと言うと、毎回のツールの選定やマニュアル作成/修正に時間を使うよりも、会自体に持続性をもたせることや新しい試みを考えることに時間を使いたいというのもあります。そのために、必要な額はさほど大きくないだろうということもあり、お金で解決できるものはお金で解決したいということです。

 事前に整理をするのは、JitsiMeetの有料化などが打ち出されてから検討を始めたのでは、時間の余裕がなく良い案を出すことができないと考えているからです。大きな方針の転換は参加者のみなさんと考えていきたいと思っているので、そのためにも事前に時間をとって検討しておきたいと考えました。

 実際にJitsiMeetが有料化されるかは分かりませんし、どれくらいのお金が必要になるのかも分かりません(ただし金額はツールの利用料程度ですので少額の範囲だと考えています)。ですので現時点の検討は、こういう方法はうまくないとかこういう方法は感覚的に良いなどといった、おおまかな方向感を定めることに留めます。

会の様子、出た話など

 会には私を含め8名の方に参加いただきました。みなさん読書会に複数回参加されている方たちです。

 私のなかでは一応「1回の参加料が200円程度」という仮案を踏まえながら、まずは有料化について率直にどう思うか聞いてみました。私の解釈も存分に含まれると思いますが出た話をお伝えします。

 ある程度の幅をもって話は展開されましたが、私のなかで一番気になったのは「有料になったら会の質やアップグレードのようなものを求めるかもしれない」という意見でした。もちろん、より良い時間にしていこうという気持ちはあるので、この意見が運営の方向性に反するわけではありません。ただ、避けたいのは「この1回の会で〇〇を得よう」という目標意識のようなものが生まれてしまうことです。

 リベルの読書会では、それぞれが読みたい本を持ち寄ってその場で読書をして感想を共有し合います。参加者の方もいろいろです。その場で読書をしてすぐに感想を共有するので、準備されたようなまとまりのある話にもなりにくくなっています。

 なぜこのような形式にしているのかというと、ひとつには、そのときの気分によって読みたい本は変わりますし、読む時間を自分の中で確保するのもなかなか大変だからです。だから、読みたい本を持ってきてその場で読むという形式をとっています。そしてふたつには、何かに集中しすぎている状態では、いいアイディアが生まれにくかったり行き詰まりが解消されなかったりするからです。集中している時、それしか見ていません。視野を広げようとネットサーフィンをしたり本屋を徘徊したりしても、目に入るのはそればかりです。そこに、まったく別の方向から情報や視点が届くと、新しいつながりができて視界が開けることがあります。基本的にはただ読書をするだけの時間なのですが、普段の集中から離れたところで思考ができるような時間が欲しい、そんなきっかけで始めたというのもあり、今のような形式や雰囲気になっています。あらかじめ準備や用意がされすぎた時間、あるいは得られるものが明確なものを自分で選んで参加する時間ではない、ということです。

 目的や目標への集中などといったところから離れた時間にしたいということであれば、何らかの益を求める心理が働きやすい「1回いくら」という方向感は違うなと思いました。

今のところの方向感

 では、どのような方向が考えられるのか。そのヒントは、同時に出ていた「月額いくら」という話から得られたような気がしました。

 いくらくらいなら気兼ねなく払えるかという質問に対して、「1回いくら」ではなく「月額いくら」という話され方がしていました。これは現代がサブスクリプションの時代だからというのもあるとは思いますが、その方がお金の出し方としてはしっくりくるのかなと感じました。

 また、最初の参加のきっかけは無料だったからという話も出ました。何か分かりやすい益を提供しているわけでもないリベルの読書会では、タダだしとりあえず参加してみるかという敷居の低さは重要なのかもしれません。同時に、最初は無料だから参加していたが今ではお金を払うことにも納得感はあるという話も。

 これらの話をまとめると有料化の案としては、「1回1回の会の参加は無料だけど、月額1口いくらという支払い方法を用意しておく」というのが適切なのかもしれません。最初のうちは無料で参加してもらい、会の雰囲気のようなものを気に入っていただけたら任意でお金の面からも協力いただくというかたちです。

 月額形式にしても払っていることは払っているのですが、1回いくらという形式とは違う感じになるのではないかというイメージが湧きました。具体的には、会やコミュニティに共感いただいて維持することに協力いただくというスタンスになるのではないかということです。

 1回いくらという形式では受けたサービスに対する対価というイメージになりがちなのではないかと思います。必然的に、参加することで何かを得ることを求めるということです。それに対して月額いくらという形式であれば、リベルという場やコミュニティに対して支払っているというイメージになるように思います。そうなると必然的に、この場やコミュニティはどういうもので自分はそれに対してどう思うのか、という思考が働くかもしれません。

 どちらがいいのかというのに普遍的な結論はないように思いますが、私としてはこの場やコミュニティに目を向けてもらった方がいいと感じました。ひとつには、やはりきっかけが先に書いたような日常のなかに目的や目標から離れて思考する時間がほしいという、時間や場そのものを求めるというものであったからです。答えや知識などといったカタマリが欲しいわけではないということです。作っていきたいのが時間や場なのですから、1回の会よりもそれを作りだすコミュニティそのものに支払っていただくという方が筋が通っています。ふたつには、コミュニティそのものに対して支払っていただくということはこのコミュニティの意味のようなものを考えて示していく必要があるのだと思いますが、それは望ましいことだと思っているからです。私はまだこの会やコミュニティをなぜやっているのか明確に言語化できているわけではないですし、たとえ答えが出てもそれは変わり続けるような気がしています。また、私だけの話ではなく、読書会はいつも新しい問いが生まれたりしてもやもやして終わりますし、なぜ読書をするのかという根本を考えるような話題が何度も出たりします。つまり、思考することが好きな人・それを求めている人が集まっているのではないかと思ったりするのです。そうであれば「なぜやっているのか?」みたいなことを問われる運営の形式は、親和性があるのではないかと思います。

 また、これはあくまでもそれぞれの方の選択の問題ですが、コミュニティに対して支払うという形式が、自分にとって意味のある場やコミュニティであるから維持や進展に携わるというスタンスにもつながっていけばとも思っています。私は何かに主体性が伴っていること、言い方を変えると「私が携わっていると感じられること」は大事なことだと思っています。何から何まで主体的にというわけにはいきませんが、主体性と充実感は関係していると思うからです。今後も今回のように方針の転換などは参加者の方々も交えてオープンに話し合いをしていきたいと思っています。また、仮に有料化するとしても支払うのは参加者だけではなく運営メンバーとされる人たちも任意で払うことになるでしょう。変に垣根を作ることなく、この場やコミュニティの維持や進展に、共感や意味を感じられた方がそれぞれなんらかのかたちで携われるスタイルでやっていきたいと思っています。

 運営者であるのにお金を払ったり参加者であるのに労力を費やしたりというのは、少し不思議に思われるかもしれません。しかし、地域活動をはじめとして自分たちにとって必要なものを自分たちでお金や労力をかけてインフラや仕組みとして整えていくというのは一般的に行われていることだと思います。そこには運営サイドも参加サイドもなく、全員が運営者であり参加者(利用者)であるのだと思います。そう考えると、やはりこのリベルというものは、共同体・コミュニティなのだということを思いました。企業などの機能体によって生み出される消費活動とは異なるスタンスで考えていった方が全体の論理は通りやすいのだと思います。

今後の進め方

 今後の進め方ですが、基本的には今回のように、こちらで出した案に対してご意見を伺い修正を加えながら進めていきたいと思います。

1. 引き続きご意見を募集します

 今回ご参加できなかった方もいると思いますので、有料化についてご感想やご意見などありましたら以下のフォームからお送りください。また、この記事に書いた案に関するご感想やご意見も何かありましたらお送りください。

2. 2回目の会の開催について

 「もしも読書会に有料にするとしたら。#2」を年明けどこかで開きたいと考えています。2回目は、(今のところは)ここに書いた方向性と、決済方法などのもう少し具体的なところまで案をつくってみて共有しながら意見を出し合うという会にしたいと思っています。日程などはサイトPeatixでお知らせします。

 それでは、引き続きよろしくお願いします。

(よしだ)

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#リベル #読書会

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