2019.10.12

協力集団の二重構造 -未進化な心の混乱-


 リベルのブックレット「未進化な心の混乱 〜現代のコミュニティ生活のあり方を考える〜」の添付資料です。

※この資料は、2019年8月15日時点での見解であり、今後更新される場合があります。更新があった場合は、その履歴を記載させていただきます。


内側=進化的適応環境外側=文明特有の環境
環境の形成時期200万年〜1万年前1万年前以降
協力集団の規模〜150人(直接協力集団)数千〜数億人(間接協力集団)
集団の構造内集団が離散的に存在内集団が重なり不明瞭化
知っている人一蓮托生の仲間協力しても裏切られる可能性あり
信頼の判断人間の誠実さ法・契約・ブランド・お金などの記号
アイデンティティ内集団に閉じる星形内集団で拡がる
築かれた感情(一部)・裏切りに対する強い嫌悪
・承認の欲求
・アイデンティティの一貫性への意識
協力の形式自給自足の内集団内集団を超えた分業集団
生活の基盤衣食住と安全の不安衣食住と安全の確保
見知らぬ人外敵と見なす潜在的協力者と見なす
協力の拡大内集団で時間を超えて内集団間で空間を超えて
仕事のあり方内集団での分担社会の仕組みの一部に寄与
利得のあり方内集団に囲まれる個人本位で流動的
不確実さ内集団の近い将来個人の行方(裏返せば自由)
コミュニケーション手段対面による相互交流記号や文書情報による伝達
情報の質画一的だが濃密多様で矛盾を含む
情報への姿勢まずは信じる懐疑の精神
重要な能力対話・模倣・共感読み書き・論理的批判・システム化
重要な記憶具体的事例抽象的規則や経緯
価値ある認知知覚世界想像世界
行動の支え生得的な遺伝文化的な教育

関連するタグ

#共生・協調 #持続性 #身体・心・脳

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