参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。5月15日(土)は8名、16日(日)は5名の参加でした(主催者含む)。
5月15日:読みたい本を気ままに読む読書会
yukariさん『崩れゆく絆』
アフリカのイボ族の物語を12章から読みました。3部構成になっており、婚礼と葬儀と支配の部分でした。ちょうど読んでいた本を客観視?できたようでよかったです。他の方が、死のリハーサル?でいま本をよんでるみたいなことを言っていたのが印象的でわたしもイワン・イリッチの死気になりました。ありがとうございました。
Takashiさん『イワン・イリッチの死』(トルストイ著)
本書はある男の一生を描いた100頁程度のフィクションだ。主人公のお葬式の描写から始まり、前半は仕事と結婚、後半は病気にかかってから亡くなるまでが描かれている。私自身は死ぬことがとても怖く、また関心があるので、この本はその予行演習として読んでみたい。
しかしながら、これは文豪オブ文豪のトルストイ先生の書である。単純な話であるわけがない。読み返す度に一文一文が違う意味を伴って響いてくるはずだ。最低5回は読み直したい。たった100頁しかないから濃いですよ~。
うさじさん『若い読者のための世界史』
今日もありがとうございました。
イスラム帝国が、ペルシアやギリシャ、インド、中国などから、建物や哲学、数学や紙などの技術を活用して世界中に文化を広めていったことが興味深かったです。
また、植民地支配の話で、1900年代と比較的最近のことであることや、支配する側される側の考え方が違うことにも驚きました。
Yukikoさん『生命と記憶のパラドクス』
今日は本当に気楽な読書会でした。大人数だと意見がちゃんと伝わっているか心配になりますが、少人数だと相手の反応がすぐに分かるので話しやすかったです。
宮崎駿さんの本も「田村はまだか?」読んでみたいなと思いました。
5月16日:テーマのある読書会「無意識」
遠藤さん『7袋のポテトチップス』
食べることは社会的な行為なのかもしれないと思いました。
yukariさん『無意識の構造』
われわれがいらいらさせられるとき、われわれはなにかを見通せずにいるのだど考えてみると、まず間違いはないそうだ。自我の光の及ばないとこで何かがうごめいているみたいだけど、そればなんだろうかと思いました。
また、夢が無意識のキーになるみたいなので夢の記録をしてみようかなとも。
他の方の7袋なポテトチップ 食べるを語るで、なんでポテトチップか気になった方がいてわたしも気になりました。
つやまさん『体は全部知っている』(吉本ばなな)
人は頭でっかちで色々の内省したりしがちだが、体や本能にまかせていればさほど大きく間違えることはない、というテーマで書かれた短編集。体や本能は無意識と言いかえることもでき、登場人物たちは自分の心の声に耳を澄ませたり、直観に従って行動することで、迷いや悩みから解放されて本来の自然な流れに沿って生きられるようになります。今日読んだ『ボート』という短編は、父親の再婚相手との新しい生活に適応するために、大切なはずの実母との記憶を自分でも気づかないうちに消し去ってしまった女性の話。意識では覚えていなくても、無意識にはちゃんと残っていてそれに伴う感情は湧いてくるというのが印象的です。また、現実的な都合によって案外簡単に書き換えられてしまう記憶や人間そのものの不確かさも感じました。10ページくらいの短い話の中に人の心の不思議さが巧みに描かれているところに惹かれました。
Yukaさん『「空腹」こそ最強のクスリ』(青木厚)
空腹の時間をつくることにより、免疫力を上げ、健康で疲れにくい身体を維持する。著者は16時間空腹の時間(睡眠8時間+起床時間半日8時間)こそ、不調や不健康、肥満等の最強のクスリ(処方箋)であると提唱しています。消化吸収・胃腸の働き、加齢による内臓機能の弱体化など分かりやすく背景や仕組みが解説されており、無理なく長く続けるヒントも示されていました。
体調は個人差もあるので、育ち盛りの未成年や身体が弱い方等成人でも合わない体質の方には馴染まない場合もあるだろうな、と思いながら読んでいました。自分にはいきなり始めるのは厳しいので、まずは①週末のうち1日は18時以降は食べない②お腹空いたらお菓子の代わりにナッツ類やチーズをつまむ、といったことから試したいと思いました。
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(吉田)