2021.06.14

読書会の読書感想(6/12,13)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。6月12日(土)は9名、13日(日)は6名の参加でした(主催者含む)。


6月12日:読みたい本を気ままに読む読書会。

Takashiさん『日本語練習帳』(大野晋著、岩波新書)
 人生を変える機会は、それを選ぶかどうかは別として至る所に転がっている。選択肢を広げる手段としては資格や学歴や経済状態などが挙げられるが、それはあくまで事前の情報にすぎない。機会を提供する側にとっては相手の中身の方が重要で、中身は「書く能力」と「話す能力」に基づいて判断される。これは何も仕事に限ったことではない。

 この読書会も、読んだことを話して書くという点でかなり日本語の練習になっていると思う。お世話になります!

6月13日:テーマのある読書会「無意識」

てらもっち7等兵さん『進化思考』

生物の進化と、アイデア創出法を紐づけた非常に面白い本。
変異と適応にわけて、それぞれを体系立てて説明している。

少々若さが目立つ文章だが、説得力がある。

1.関係性
 良いデザインは関係性に着目して造られる。
 これはその対象よりも周囲との関係性を着目し、作ることが重要。
 よいものをつくるより、周囲との良い関係性をつくれるものをつくる。

 創造に対する新たな考え方で、よい視点。

2.進化 
 進化は変異と適応により発生していたとし、
 アイデアも同様である。としている。

 集団(会話、言語)、個人(脳、無意識)による進化や創造の差
 に及んでいないのが残念。

 言葉と、アイデア、進化の共通性に対する指摘は、自分の考えていたことと
 おなじだった。

3.変異
 変異、義体、欠失、増殖、転移、交換、分離、逆転、融合。
 に紐づけている。
 旧ソ連で特許解析から発達したTRIZをもう一度読み返そうと思った。

4.適応
 時空間の認識から適応への思考は始まる。
 空間 に対し、 外側vs内側 と分割し、 生態vs解剖 をツールとして扱う。
 時間 に対し、 過去vs 未来 と分割し、系統 vs 予測 をツールとして扱う。

 系統と予測の関係は、分割の歴史と、その分割の歴史を利用し創造したアイデア
 が統合され生き残るかを予測していく。多分、これが抽象化と呼ばれるものなのだろう。


非常に興味深い本だったことを再度述べるとともに、
今朝7:30開始の、Peatixで見つけた著者のワークショップに参加し、刺激を受けてから、読書会に参加したことを白状しておこう。

Epilogueを読むと彼が辛い思いを経験してきた人だということがわかる。辛い思いを経験してきた人だから、なぜ?が深くなり、その克服の過程で、深い考察、深い気づきに至れるのではないか。そんな仮説がまた証明された気分でもある。


ほんとに
イエスやブッダのコンプレックスの深さには脱帽である。


ちなみに、この本、まだ全部読めてないけど。

Yukikoさん『2040年の未来予測』
 未来を知りたいなあという単純な理由で購入した本です。
 著者は様々なジャンルで未来予測をしますが、予測のおおよそが悲観的で読んでいると絶望的!?な気持ちになります。
 ですが、今まで未来を予測したもので当たっているものもあれば、当たっていないものもあり、よくよく考えたら考えもしなかったものが発展したり、衰退したり、本当に未来を予測するのは難しいと思います。
 でも、このままではいけないと分かっているのに、変に楽観的になるよりは大丈夫かと心配して予測を外していくのも人類の英知なのかもしれません。


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 過去の読書感想はこちらに載せています。

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(吉田)

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