2024.05.27

読書会の読書感想(5/21-25)

 参加者に任意でいただいた読書感想を掲載します。21日(火/午前)は2名、22日(水/夜)は3名、25日(土/午前)は3名の参加でした(主催者含む)。

5月21日(火/午前):読みたい本を気ままに読む読書会

よしださん『記憶のしくみ(下)』ラリー・R・スクワイア/エリック・R・カンデル
 記憶のしくみが書かれているのですが、脳科学というか、分子生物学(?)的に書かれています。
 今のところの理解では、記憶とはシナプス部のニューロンの変化なのかな?という感じです。シナプスとは神経細胞であるニューロン同士の接合部を言いますが、その部分がある刺激を受けたときに構造的に変化する、そしてそれが不可逆的な変化として維持されたときに記憶になるのかな?という感じです。まだまだ先があって憶測もありますが。。
 読書会では、PCなどにある記憶媒体は過去データを編集せずに保持しておくことができるけど、脳内の記憶はそういった意識的な保持はできないですよねみたいな話になりました。何らかの外的・内的な刺激は「これは今のまま変えずに保持したい」などという気持ちとは関係なく、脳内を駆け巡っているはずです。そうであるならば、ある時点の記録とも言えるかもしれない記憶はその記憶の時点から常に変化の可能性にさらされていることになります。ただ、本ではそこまで書かれていないのであくまでも推測ですが、記憶とは何かということはやっぱりすごい大事な問いなのだろうと思いました。

5月22日(水/夜):読みたい本を気ままに読む読書会

yuさん『友情』武者小路実篤
厚い友情で結ばれた2人。同じ人を好きになり。一方だけが友に告げている。片方は応援する側になるが。読みながら嫌な予感がしていました。辛い話だなと思いますが人間の心理をついているのかもしれないとも思いました。
夏目漱石の「こころ」と通じるところがあるような気がしました。

福ちゃん『任せるコツ』山本渉著/すばる舎
本読書会にドキドキしながら初参加しました。
セレクトした本は、本屋さんで出会った平積み本の中の1冊。仕事の悩みを解決してくれそうに感じ即決購入しました。
概要として、世の中は『間違った丸投げ』が横行しているが、丸投げする相手の事を理解し信頼関係を気付きながら『正しい丸投げ』を行えば個人も組織も劇的に成長させる。とのこと。
これから取組むプロジェクトを若手に『正しい丸投げ』するべく、本の内容を指針としたいと素直に受け止められました。
短い時間での読書でしたが、すぐにOutputするんだと意識すると、ダラダラ読むより内容が頭に入りやすいと感じ、日常得られない刺激を受けました。
主催者さんが温かく、一生懸命読まれた本を説明して下さり、またこちらの本のブレゼンを全て肯定して受け止めて下さる雰囲気が初参加でも大変心地良かったです。またタイミングが会う時に参加させて頂きます。ありがとうございました。

5月25日(土/午前):読書のもやもやについて話す時間

 今回は本ではなく「玄海町の文献調査」のニュースに関連して、政治や行政について気になることなどについて話しました。

よしださん
 今回は本ではなくニュースを切り口に話されました。放射性廃棄物の処理の地域選定をめぐって調査を受け入れた行政があり、それが身近なエリアだった方からの話題の提供でした。住んでいる場所によって関心の度合いが違う話題だったので、行政の判断への向き合い方みたいな話で展開されました。
 今回は人数が少なかったので雑談のように進みましたが、改めて日本は広いなと思いました。つまり、関心があったり自分事であったりする問題というのは人それぞれに異なり、それでも日本という国としてまとまっているということです。選挙のときも、特に国会議員(市長や知事ではなく)のときは言っている問題が大きすぎていまいちピンとこないというか、選ぶのに困ることがあります。重要な問題というのは数多くあるけれど、「私」がそれに労力や時間を費やせるかというとまた別問題です。ただ、自分にとってどうしても無視できない問題が出てきたら、それに時間を使っていくことも大事なのだろうと漠然と思いました。


 過去の読書感想はこちらに載せています。

読書会参加者に投稿いただいた読書の感想です(2022年10月-)。

 

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