2019.09.16

オープン!

 次の一歩に詰まったときに、社会や人間を知るための本は、思考や発想の追い風となりました。
 今世の中には何が求められているのだろうか、そもそも人間は何を求めているのだろうか。そんな少し難しいことを、社会を凝視しながら考えていると、入り込みすぎて、逆に見えなくなってしまうことがありました。
 でも、自分なりの思いや考えを、エッセンスとして仕事や生き方に映していきたい、そんな気持ちが変わることはありません。

 いろいろと本を読みました。
 なにやら、社会の価値観はこんな風に変わってきているらしい、人類はこうして生き抜いてきたらしい。そんなことを知るうちに、頭の中で固めすぎていた考え方や、世の中の見え方が、ほろけて広がっていきました。それは、自分の考える力や、発想の幅を広げてくれるような体験でした。

 次第にそんな体験の機会がもっと欲しくなり、さまざまな知をもつ先生のもとを、訪れてみたいと思うようになりました。せっかくだから、自分が抱いている疑問や課題なんかも携えて。でも、そこで得たことを自分の中だけに納めておくのは、少しもったいなさすぎるような気もして。

 そこで、リベルを始めることにしました。
 リベルは、大学のいろいろな分野の先生方から学び考えた内容をまとめた、短編の本の置き場所です。少し濃いめの内容なので、僭越ながら、本と呼ばせてもらうことにしました。もちろん無料ですので、ご自由にお読みください。

 最後に、今リベルに置いている5冊について、紹介させていただきます。

「サンゴの選択 〜小さな力で一つの世界を創る方法〜」
 漠然と感じている生態系の凄さの、その仕組みを知っていくと、大きなことをするための方法を教えてもらっているような気持ちになっていきました。普段は外から見ているサンゴ礁を、中に入り込んで見てみる、知ってみる、そんな内容にまとめてみました。

「明治期の趣味消費 〜人がモノに求めることを考える〜」
 人はなぜ贅沢品を買うのだろうか、そんな疑問が発端でした。現代はモノが溢れているけど、もっと少ない時代の、だけれども贅沢品が買われていた時代を覗いてみれば、シンプルにその理由が見えるのではないか、そう考えました。そんな時代として印象が強いのが、明治時代でした。贅沢品を買う舞台は百貨店、そこで人々は何を求めて、どのように買っていたのか、少しだけタイムスリップしてみました。

「縄文から弥生への社会変革 〜社会が変わるとは何が変わることなのか、その一事例として〜」(配信停止中)
 鉄器も文字もまだなくて、もちろんインターネットなんてない。そんな時代の社会変化からは、より人間らしい「社会が変わるとは、何が変わることなのか」が見られるのではないかと思いました。自然と一体であった狩猟採集中心の時代から、自然を支配し始めた稲作中心の時代へ、その変革の一端に迫ってみました。

「協調を生み出す資本 〜ネット社会への期待も交えて〜」(配信停止中)
 戦後の高度成長で、衣食住に困らない生活基盤が一気に築かれてきました。他方で、目に見えていはいないけど、大事なことを失ってきている、そんなことを言われるし、実際にそんな気もします。だけど、それの正体が分からないと大切にしようにも難しいから、教えてもらいに行きました。これからの期待の話も聞けました。

「自然環境と人間文明の近代史 〜自然環境とのあるべき関係性を考える〜」
 環境問題が、当たり前になりすぎている気がしました。危機と叫ばれてはいても、常時危機と言われ続けると、なんというか気にしなくなってしまうというか。でもこのままでいいわけはないと思ったので、自然環境と人間の関係性の歴史を概観し、今の状況を確認できるよう、まとめてみました。

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(吉田)

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