昨日は読みたい本を気ままに読む読書会でした。自律神経の整え方や源氏物語、人間の本質に対する遺伝の影響度のような本など、様々でした。聞いているあいだに、実は興味を持っていることに気づいたり、関心を寄せてみたいテーマを見つけたりできたのではないかと思っています。その中で哲学への向き合い方のような本を読んでいた方がいたので、紹介したいと思います。
哲学とは、アリストテレスやニーチェ、デカルトなどの偉人が、なにかものすごい考えや論理を打ち立てた産物のようなイメージがあります。ときおり目にするその格言、例えば「我思う故に我在り」などは、いまいち理解できないか、「うん、そうだね」と拍子抜けするかのどちらかのことが多いような気がします。しかし、自我や愛など、普遍的なテーマについて説かれている気がするそれに、どこかで興味は抱いてしまいます。
でも、直接会ったことはないけどおそらくすごい知能の持ち主である哲学者には、「教えてもらう」という気持ちで向き合うことが多いような気がします。
読書会では、『使える哲学 ー暮らしに使える基礎知識』を読んでいた人の感想から、「哲学の舞台」というフレーズを聞きました。こちらの読書感想にも書かれています。哲学の舞台に観衆として参加しても、時には舞台に上がってみてもいいというのです。つまり、完成された真理をただ教えてもらうのが哲学ではなく、自分も一緒に考えてつくりあげていく未完成物が哲学なのだ、というニュアンスなのではないかと受け取りました。
哲学とは、普遍的で身近なテーマが扱われていることが多いように思います。だからこそ、哲学者の懐を借りるという気持ちでありながらも、自分の中で考えをつくりあげていくという主体的な心持ちでいいのだと改めて感じられました。たまに、自分の中の常識や価値観を覆すような考えや論理にやられそうになってしまうこともあります。ただ、それは向き合ういいきっかけだと思って、時間をかけて整理していくのがいいのだろうと思えました。
読書会の時間も、本や他の人の話に気を取られすぎるのではなく、話を聞きながらも自分の中で考えられる時間になればと思っています。
〈読書会について〉
読書会の情報については、FacebookページやPeatixをご覧ください。申込みをせずに直接訪れていただいても結構です。ただ、たまに休むこともありますので、日程だけはご確認いただければと思います。
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読書会の形式や最近の様子については、こちらに少し詳しく書いています。
(吉田)